これまでの実績が認められて、ついにシニアエンジニアに昇進した俺。頑張った自分へのご褒美というわけではないけれど、手取りもアップしたことだし、良いタイミングだと思い念願の愛車を手に入れることにした。
ネットで検索しまくって、これだと思えば中古車屋に足を運ぶを何度か繰り返して、見つけたのは埼玉の中古車展示場に並んでいたスバルBRZ。
ボディカラーは、落ち着いたイメージのアイスシルバーメタリックか、BRZだけにラインナップされているWRブルー・パール(イニシャルDならインプレッサか)を探していたのだが、「程度の良いクルマを少しでも安く探すなら。ボディカラーにこだわっちゃダメよ」という中古車屋のオヤジの忠告を素直に聞き入れ、クリスタルホワイトパールにした。
仕様は、2.0Rの6MT。もっと安い中古車もあったのだが、下位グレードはブレーキまでコストダウンされている。86のネットカタログには具体的な記載がないが、俺はスバルBRZのカタログを見て気が付いた。トヨタのディーラーでは、買う前に教えてくれるのだろうか。
足回りが車高調に変えてあったことも決め手になった。後は、ホイールを大径のものに変えて、エアロパーツを装着、マフラーは効率の良いものに、ついでにブレーキも……。とまあ、夢は広がる。けれど、現実的には予算オーバーだ。
スタイルにこだわる俺は、外観から手を入れることにした。選んだのは、2013年にから富士スピードウェイで開催されているナンバー付きのトヨタ86&スバルBRZによるJAF公認チューニングカーレース『 8Beat』で目にしたプロコンポジットのエアロパーツだ。
レースレギュレーションに合わせて、すべて保安基準に適合するよう設計されたパーツの性能は実戦で証明済。ハイブリッドカーボンやドライカーボンで成形された軽量なパーツは、一般公道でも不具合が出ないよう考えて設計されている。
いかにも速く走りますというデザインも悪くないが、ここのパーツは決して派手すぎない。それも大人の俺が目をつけたポイントだ。
排気系は、パワークラフトのエキゾーストマフラーシステム シングルタイプに、マニホールドは、同社のエキゾーストマニホールド&メタル触媒セットを組み合わせる。これによって、低中速のトルクが太り、高回転域でのレスポンスが良くなった、はず。というのも、まだ街中だけでしかその効果を確認できていない。
それでも、低中速域のトルク向上は、街中でかなり乗りやすくなっている印象だ。もちろん、こちらも保安基準適合品だ。
来月には、富士スピードウェイで開催される走行会にエントリー済み。サーキットデビューの日が、いまから楽しみで仕方がない。
本物にこだわるオーナーのために