自動車保険の使用目的を変更するには?目的の決め方などもあわせて紹介【2022年版】

自動車保険

自動車保険の料率に影響するリスク項目のひとつに「使用目的」があります。使用目的は、主に3つに分けられますが、業務使用・通勤・レジャーがそれぞれどのような違いがあるのか分からない方も多いでしょう。

本記事では、自動車保険の使用目的の違いや変更方法といった基礎知識に加え、事故にあった時の使用目的が申告した使用目的と違う場合の補償や、使用目的を偽って契約した場合の保険金などについて解説します。

この記事を読むことで、自動車保険の使用目的について正しい知識を得られるため、正確に申告できるようになるでしょう。

自動車保険への加入を検討している人や、現在加入中の保険の使用目的について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

Chapter
自動車保険の使用目的とは?
「日常・レジャー」・「通勤・通学」・「業務」使用の違いとは?
「日常・レジャー」・「通勤・通学」・「業務」使用の保険料には差が出るの?
家族で1台の車を乗る時の使用目的の決め方は?
自動車保険の使用目的を変更するには?
事故にあった時の使用目的が申告した使用目的と違う場合の補償はどうなる?
使用目的を偽って契約するとどうなる?
使用目的が変わった際は速やかに保険会社へ使用目的変更の申請をしよう

自動車保険の使用目的とは?

自動車保険において使用目的はリスク項目の一つで、使用目的によって保険料が変わります。保険料に影響を与えるリスク項目には使用目的のほかには、年齢・居住地域・運転歴・免許証の色・年間走行距離などがあります。各項目の内容によって交通事故のリスクが高いか低いかについて判断されます。使用目的に関しては、「日常・レジャー」・「通勤・通学」・「業務」の3つが用意されており、最も実態に適した用途を選択することになっています。

「日常・レジャー」・「通勤・通学」・「業務」使用の違いとは?

記名被保険者が車を使う目的はさまざまです。「日常・レジャー」・「通勤・通学」・「業務」はそれぞれ何が違うのかみてみましょう。

「日常・レジャー」は、どこかへ遊びに行ったり買い物に出かけたり、おもにレジャーや日常生活のために運転することを目的とします。「通勤・通学」は、おもに通勤・通学時に運転する場合に当てはまるもので、週5日以上あるいは月15日以上などの要件があります。「業務」はおもに仕事上で運転する場合です。これも通勤・通学時と同様の使用頻度が設定されています。

「日常・レジャー」・「通勤・通学」・「業務」使用の保険料には差が出るの?

「日常・レジャー」・「通勤・通学」・「業務」はそれぞれ用途が異なることがわかりましたが、使用目的によって保険料に差が出るのか気になる人もいるでしょう。結論から言えば使用目的によって保険料の差が生まれます

頻繁に運転するほど事故に遭う可能性は高くなります。「業務」が最も車を使用するため保険料が高くなる傾向にあり、次いで「通勤・通学」になります。「日常・レジャー」が使用目的のなかでは最も保険料が安くなります。

 

家族で1台の車を乗る時の使用目的の決め方は?

家族で1台の車を乗る場合は、家族全体での主な使用目的で決めなければいけません。

例えば、妻は毎日のように夫の通勤と子どもの通学の送り迎えに車を使用し、夫は週2日ほどの業務や週末のレジャーに車を使用しているといった場合は、使用目的として「通勤・通学」を選ぶ必要があります。

自動車保険の使用目的を変更するには?

自動車保険に加入したあと自動車の使用目的が変わることがあります。自動車保険の使用目的は契約期間中でも変更が可能です。変更が生じた時点で、保険会社に速やかに連絡し変更方法を確認しましょう。インターネットからの手続きで簡単に変更できる場合もあります。なお使用目的の変更に伴い、支払い済みの保険料が返還されたり、あるいは追加で保険料を払い込む必要が生じたりするケースもあります。その場合、口座番号がわかるものやクレジットカードなど、必要な情報や書類を用意する必要があるので留意してください。

事故にあった時の使用目的が申告した使用目的と違う場合の補償はどうなる?

自動車保険の使用目的は「年間を通じて月に15日以上その目的で使用するかどうか」を基準に選択するものです。そのため、申告した使用目的以外で事故にあったとしても、「月に15日未満」という条件を満たしていれば補償を受けられます。

例えば、使用目的を「日常・レジャー」で申告したが、「通勤・通学」で車を運転した際に事故にあってしまったというケースでは、年間を通じて月に15日未満でしか「通勤・通学」に使用していなかったのであれば補償の対象となります。

使用目的を偽って契約するとどうなる?

使用目的について虚偽の申告をすると「告知義務違反」になります。事故があった時には保険会社や調査会社が調査を行い、そこで契約上の使用目的と実際の使用目的が異なると判明した場合、告知義務違反を問われ、保険金が支払われない可能性があります。

「業務」ではなく「日常・レジャー」と偽って申告するといったように、保険料が安くなるからといって虚偽の申告はしないようにしましょう。

使用目的が変わった際は速やかに保険会社へ使用目的変更の申請をしよう

使用目的が変わったあとも、契約している保険の使用目的を変更しないまま車を使用し続けると損をする可能性があります。たとえば「通勤・通学」から「日常・レジャー」への変更をしない場合、割高な保険料をそのまま払い続けることになります。また契約上の使用目的と使用実態が合致しなければ、交通事故に遭ったさいに補償を受けられなくなる可能性もあります。このような不利益を被らないよう、使用目的が変わったら速やかに変更の申請をしましょう。
自動車保険に加入する際は、実情に合った使用目的を選ぶこと、変更が生じたら速やかに手続きを行うことが大切です。なお「業務」や「通勤・通学」でより安い保険会社を探したい人、「日常・レジャー」でもっと保険料を安くしたい人は一括見積もりを利用して保険料を比較してみると良いでしょう。

藤 孝憲|とう たかのり

日本FP協会所属のファイナンシャルプランナー。企業に属さない中立公正なファイナンシャルプランナーとして、2006年に独立。保険商品や住宅ローンなどの金融商品の選び方を中心に情報発信しています。保険分野については、約30社の生損保商品を販売していた元保険募集人としての経験や情報を生かした執筆をしております。保険商品は難しいかもしれませんが、複数の商品を比較して初めてそれぞれの商品の特徴が浮かび上がります。記事を通して、商品選びの参考になれば幸いです。

【保有資格】
CFP®、宅建士(未登録)、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種、エクセルVBAエキスパート

藤 孝憲

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