車検メンテナンスで忘れられがち?ブレーキの血液”ブレーキフルード"の交換時期は、いつがベスト? 

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ディクセル ブレーキフルード

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車検時のメンテナンスといえばオイル交換やタイヤ交換がイメージされますが、実はブレーキも消耗品でブレーキパッドはもちろん、ブレーキローター(ブレーキディスク)も交換をするケースが多いです。
でも一番忘れがちになるものがあります。ブレーシステムを正確に作動させる要。ブレーキフルード(ブレーキオイル)です。パスカルの原理により、ペダルに加わった踏力をキャリパー側に伝え、ピストンを押し出します。このピストンが押し出される力でパッドはローターに押し付けられ、制動力を発生させています。このブレーキフルードにも寿命があるのです。
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ブレーキは消耗品。定期的なパーツの交換が必要です
パッドやローターとともに交換したいブレーキフルード

ブレーキは消耗品。定期的なパーツの交換が必要です

ブレーキは、パッドはもちろんブレーキディスクローターも基本的には消耗品です。前回は、そのローターを交換するべきタイミングの目安、たとえばディスクローターの表面がどのような状態(レコード盤状のキズやパッド接触面との段差など)になると要交換なのかをご紹介しましたが、その交換サイクルとして推奨したいのが車検時です。

もちろんパッドやローターの摩耗具合は、ユーザーの走らせ方、あるいは車種によって異なるものですが、3年、もしくは2年という車検の区切りがブレーキ回りのリフレッシュに最適な指針となり得るのは確か。

クルマにとって「止まる」という機能は、安全上なによりも重要なことですから、用心にこしたことはありません。特にサーキット走行を筆頭とするスポーティな走りを嗜むユーザーともなれば、それはなおさらの話といえるでしょう。

パッドやローターとともに交換したいブレーキフルード

さて、そんな車検時ですがパッドやローターとともに要交換となるのが”ブレーキの血液”ともいうべきブレーキフルードです。

クルマのブレーキは、フルードの油圧によってパッドとローターの摩擦力、つまり制動力を生み出しているのですが、フルードもまた消耗品なのです。

とはいえ、整備が行き届いたクルマであればフルードそのものが減るということは無く、水分を含むことにより性能が低下するのです。そのためメーカーでは、定期交換部品として点検整備メニューで含んでいます。

そのフルードのグレードは、アメリカで定められたDOT規格によるものが有名で、グリコール系のDOT3、DOT4、DOT5.1、シリコン系のDOT5と分類されています。

それぞれの違いは主成分やフルードの沸点などで、DOT規格外としては沸点を高めたレース用も市販されていますが、こちらは吸湿率の高さや低温時の作動性や耐久性、周辺部品への高い攻撃性といった問題があるのでロードカーへの使用はおすすめできません。
では、前述のDOT規格のなかからどれを選ぶべきかといえば、理想はDOT4もしくはDOT5.1です。

一般的な環境、あるいはコンパクトカーならベーシックなDOT3でも問題はありませんが、じつはフルードの使用環境は過酷で、特にスポーツ走行時は200℃以上まで油温が高まることもしばしば。そうなると、沸点が低いDOT3ではフルードが気化して、ブレーキが効かなくなる危険性が高まってしまうのです。

その点、高品質なDOT4なら一般道からスポーツ走行まで幅広く対応できます。たとえばディクセルの328レーシングは、世界最高レベルのドライ沸点(328℃)を実現。モータースポーツの有力チームが幅広く使用するレーシングスペックでありながら、DOT4規格をクリアしているので耐久性も高く成分がグリコール系なので周辺部品に対する攻撃性を心配する必要もありません。
他方、寒冷地にお住まいのスポーツ派ならDOT5.1の選択がお勧めです。

DOT5とは異なり成分がDOT4などと同じなので耐久性は同等、低温時の粘性に優れるうえに沸点も高いので、オールラウンドに愛車を使いたいユーザーにはうってつけといえるでしょう。

ここまでのDOT3、DOT4、DOT5.1はグリコール系の成分なので、ある程度混じっても問題ありませんが、残るDOT5はシリコン系の成分ですのでグリコール系のフルードと混ぜて使用することはできず、特殊車両向けという位置付けになっています。
このように種類のあるブレーキフルードですが、エンジンオイルやミッションオイル/オートマフルード、デフオイルのように時間や走行距離によってかならず劣化する交換必須品です。

これらの油脂類と同じようにブレーキフルードの交換も、最低でも車検毎の2年に1度の割合で交換を行いたいパーツのひとつなのです。

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