X5M、X6M、SUVのMの歴史と魅力
世界的にブームのSUVですが、セダンやクーペ、オープンボディを中心にラインナップする硬派な「M」モデルにあって、やや異質ともいえるのがX5MとX6Mです。MモデルにSUV(BMW流にはSAV)が加わるとは、正直意外な気もしますね。
ただ、一度でも通常のX5やX6を運転してみれば、納得するでしょう。そのSUVとは思えない走りの素晴らしさには感動してしまうはず。この素性の良さがあるからこそ「M」モデルが誕生したわけです。
世界的にブームのSUVですが、セダンやクーペ、オープンボディを中心にラインナップする硬派な「M」モデルにあって、やや異質ともいえるのがX5MとX6Mです。MモデルにSUV(BMW流にはSAV)が加わるとは、正直意外な気もしますね。
ただ、一度でも通常のX5やX6を運転してみれば、納得するでしょう。そのSUVとは思えない走りの素晴らしさには感動してしまうはず。この素性の良さがあるからこそ「M」モデルが誕生したわけです。
X5 MとX6Mが初めて登場したのは二代目X5時代の2009年のこと。現在のモデルは二代目で、その心臓はX5M、X6Mともに4.4LのV8ツインターボ。575ps(423kW)/6000rpm、750Nm(76.5kgm)/2200-5000rpmという、とんでもないパフォーマンスを発揮します。
重量が2360kg(X5M)もあるにもかかわらず、パワーウエイトレシオは何と4.10kg/ps。326psの直6を搭載した340iが5.09kg/psですから、X6Mがどれほど速いかがわかるでしょう。しかも2200rpmから発揮される76.5kgmという途方もないトルクは、アクセルをちょっと踏むだけで大きなボディをまるで瞬間移動のように動かしてくれます。
xDriveは状況を判断して4輪に最適なトルクを配分しますが、コーナーではリヤタイヤに多くのトルクを配分してFRに近いハンドリングを実現し、さらにコーナー外側のリヤタイヤにより多くのトルクを配分してトルクベクタリング効果を生み出すダイナミック・パフォーマンス・コントロールも搭載しています。
このような装置のおかげもあり、大柄で重量級のボディながら、まるで小型FRスポーツカーのように軽快に走れるんですね。
専用のエアロバンパーやオーバーフェンダー、20インチのホイールなど、通常のX5とは明らかに違うエクステリアも、存在感はタップリ。確かに高価ではありますが、内容を考えれば決して高いとは思えません。
そんなX5Mのライバルと言えるのは、メルセデスAMG GLE63Sとポルシェ・カイエンターボでしょう。いずれもほぼ同じようなサイズのボディにV8ツインターボエンジンを搭載したAWDという共通点を持っています。重量、パワーとトルクもAMG GLE63Sが2390kgで585ps/760Nm、カイエンターボが2260kgで520ps/750Nmと、非常に近い。
ここまでくるともはや優劣はつけられないですし、どれを選ぶかは、完全に好みの問題といえますが、この3台の中ではX5Mが1598万円と最も安価(AMG GLE63Sは1740万円、カイエンターボは1749万円)なのは、見逃せないポイントです。
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