Mのトラクションはやばいです! デフ、重量配分について

異次元の世界を楽しめる"M"たち

BMW M4

驚くようなスピードや旋回能力を手軽に堪能できることには感銘を受けますが、限界領域でクルマを手の内に収めコントロールするのは、スピードが上がり受けてGが大きくなればなるほど、経験とスキルが必要になるはずです。

けれど、さまざまな電子デバイスのサポートを組み入れることで、より安全にそして異次元の世界を心から楽しむことができる高性能車は少なくありません。

M2、M3、M4、M5、M6といったBMW Mモデルも、そんなクルマたちでしょう。

普段は日常に取り込んでも、実用車として何の不満も出ないパッケージングにまとめられながら、週末にはサーキット走行を楽しめるような二面性を違和感なく両立しているMモデル。

だからこそ、その高性能はさまざまな場面で痛快なドライビングフィールを味合わせてほしいものですが、例えばM3(そしてM4)を例にとっても、そのために常に新しい技術が開発されていることがわかります。

走りを支える"アクティブ M ディファレンシャル"

BMW M3

先代E92 M3においては、バリアブルMディファレンシャル・ロックというシャシー技術が採用されていましたが、それをさらに進化させたのが現在のM3セダン/M4クーペや他のMモデルにも装備されている“アクティブ M ディファレンシャル”です。

これはエンジンパワーを左右リヤ・ホイール間で自在に配分するもので、車速やアクセル開度、ホイールの回転速度、ヨーレートなどの車両情報をもとに、介入が必要となる運転状況を前もって察知。

そのためタイムラグを感じることなく、電子制御式多板クラッチによりリヤの左右ホイール間のロッキング・ファクターを0〜100%まで自在に調整します。あらゆる走行状況において最適にエンジンパワーを路面に伝達することが可能となるわけですから、コーナリング時の限界を高め、コントロール性向上を実現しています。

BMW Mモデルがこだわり続けるFRレイアウトにおいては、大パワーを受け止めるためにリアタイヤがフロントよりワイドな設定となりますが、タイヤのグリップ力を最大限に発揮させリニアなトラクション性能を獲得することをBMWは追求しているのです。

"M"は感覚を研ぎ澄ませている

BMW M3

コーナリング中にスロットルペダルをグッと踏み込み、リアタイヤが滑り出しオーバーステアとなると、横Gがかかり内側の駆動輪が空転しやすくなります。

そんな状況でも駆動力を外側の駆動輪にしっかり伝えることができるのがアクティブMディファレンシャル。そのため、アクセル操作でリヤの滑り方を思いどおりに操ることができます。これこそFRの醍醐味。

BMW Mモデルはこういった感覚を研ぎ澄ませているところに大きな魅力があるのですが、理想的な重量バランスの追求や軽量化など、根っこのところでしっかりとクルマづくりを行った上で、先進デバイスを組み合わせているからこそ、完成度の高い走りを満喫できるのです。

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