納得の大ヒット!スズキ クロスビーの魅力

あるようでなかった新ジャンル

スズキ クロスビー

2017年12月25日に、鳴り物入りでデビューしたクロスビー。すでに東京モーターショーに登場し、多くの自動車ファンの注目を集めていました。発売から2月末までの登録台数は、6,933台。月販目標台数が2,000台ですから、メーカーの期待以上の売れ行きと言えるでしょう。

さて発売前は、兄弟車のハスラーにオーバーフェンダーを付けただけの小型車版ではないのか…などと噂されていましたが、蓋を開けてみると、れっきとした小型車。ソリオシリーズやイグニスと同じプラットフォームを使った5ナンバー車です。

軽自動車のハスラーとサイズを比べてみましょう。ハスラー(Xターボ)が全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,665mmであるのに対して、クロスビー(ハイブリッドMZ)は全長3,760mm×全幅1,670mm×全高1,705mm。

室内寸法では、ハスラーの長さ2,160mm×幅1,295mm×高さ1,250mmに対して、クロスビーは長さ2,175mm×幅1,355mm×高さ1,280mmとなっています。

ボディサイズに比べると、室内ユーティリティが圧倒的に優れているというわけではありませんが、室内幅を中心に、居住性や積載性は高くなっていることが分かります。実際に運転席に座ってみると、ハスラーよりも広いと感じられるはずです。

ただし、購買している人はハスラーとの購入比較ではなく、イグニスよりも広いからいいと考えている人が多いようです。軽自動車のハスラーでは居住性、積載性が物足りないが、あのスタイルと大きすぎないサイズは魅力というユーザーが、積極的にクロスビーを選んでいるのではないでしょうか。

1リットルターボ+マイルドハイブリッドという新機軸エンジン

スズキ クロスビー

国産クロスオーバーを見渡してみると、その多くのモデルが3ナンバーボディに排気量1.5リットル以上のエンジンを搭載しています。

しかし、クロスビーは5ナンバーボディに1リットルのエンジンとマイルドハイブリッドというパワーユニットですので、希有な存在と言ってもいいでしょう。ですが、実際のポテンシャルはライバル車に何ら劣ることはありません。

エンジンは現行型スイフトと同じ、1リットル直噴ターボエンジン。これをモーター機能付き発電機(ISG)によってアシストしています。ターボとう過給器に加えて、第二の過給とも言えるモーターアシストがあり、実際は1.5リットルクラスの出力を実現。高速道路や峠道でも、余裕の走りを見せてくれます。

スズキ ビークロス

さて、SUVの魅力のひとつなのが、道を選ばない悪路走破性なのではないでしょうか。ハスラーはクロスオーバーの名に恥じぬ180㎜という最低地上高を確保。

さらにビスカスカップリング式の4WDシステムはイグニスのものよりも充実しており、「スポーツ」「スノー」「グリップコントロール」「ヒルディセント」という4つのモードを、スイッチで任意に選択できるようになっています。

これにより、エンジン出力、ブレーキ、前後輪駆動力を統合的に制御し、雪道やラフロードでの走破性を大幅に向上させています。ハスラーやイグニスの走破性が悪いわけではありませんが、クロスビーはよりアクティブなドライブが可能になっているのです。

“クロスビーで初採用”もいっぱい

クロスビーはスズキが自信を持ってリリースしてきたことは自明の理ですが、採用装備を見てもそれは分かります。今回、クロスビーには同車で初採用された技術が、1リットル直噴ターボ+マイルドハイブリッドエンジン以外に3つもあります。

スズキ クロスビー

まず1つ目は「後退時の衝突被害軽減ブレーキ」。リヤバンパーに内蔵した4つの超音波センサーで、後方の障害物を検知する「後退時ブレーキサポート」を採用しています。さらに後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーも搭載しました。

これらは「スズキ・セーフティサポート」という安全装備の一環。単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ヘッドランプのハイビーム /ロービームを自動で切り替えるハイビームアシストを搭載しています。

スズキ クロスビー

2つ目は周囲を立体的に360°確認できる「3Dビュー」をスズキ小型車で初めて採用しています。

これは、フロント、リヤ、サイド(左右)の計4か所に設置したカメラの映像を合成・処理し、自車周辺を俯瞰的に見ているような映像をモニターに映し出します。併せて、自車の前方および後方で左右から人や物が自車に近づいてくることをお知らせする「左右確認サポート機能」も搭載しました。

スズキ クロスビー

3つ目は、エンジンを切って運転席ドアを開けると自動でヘッドランプを消灯する、ライト自動消灯システムをスズキ小型車で初めて採用しました。


新技術だけではありません。もちろん素性もしっかりしており、ライフスタイルに合わせて変化できるシートレイアウトや収納スペース、防汚タイプのラゲッジフロア、車内で快適に寝られるフルフラットベッドのオプション設定など、アクティブレジャー派を納得させる装備や機能を満載しています。

それでいて価格は1,765,800円(ハイブリッドMX・2WD/6AT)から。軽自動車なみのプライスです。燃費もJC08モードで22.0km/ℓ(2WD)と、申し分のない数値です。

コンパクトサイズでありがら、実用的なスペースユーティリティと優れた走破性を備えたクロスビー。弟分のハスラー同様に、当分はブームが続きそうです。

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