ブレーキランプはなぜ後ろにしかないの?ランプ以外でブレーキを知らせる方法も?

高速道路 渋滞 ブレーキランプ

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ブレーキランプはなぜ後ろにしか無いのでしょう?信号待ちや渋滞の最後尾になったとき、後方から近づいてくるクルマがブレーキを踏んでいるのか、不安になることもあるかと思います。
Chapter
後ろの車がブレーキを踏んでいるか知りたい
なぜブレーキランプは後ろにしかないの?
ブレーキを知らせる方法はランプ以外にある!?

後ろの車がブレーキを踏んでいるか知りたい

よほど心配性な方でなければ、信号待ちや渋滞の最後尾になったとき、後方から近づいてくるクルマがブレーキを踏んでいるかなんて気にしないかもしれません。

しかし、一度でも追突事故の被害にあった経験があると、バックミラーで後ろの車の動きを確認してしまうものです。なかにはブレーキを踏むタイミングが遅いドライバーもいるので、追突事故の記憶が残っている身としては「この車ブレーキ踏んでるの!?」と身構えてしまうこともあります。

もしもブレーキランプか、それと同様の役割を持った装備が、車の前方にも付いていたら便利だと思いませんか?なぜ、ブレーキランプは後ろにしかないのでしょうか?

なぜブレーキランプは後ろにしかないの?

ブレーキランプを含むクルマの灯火類の配置や色は、車両法で厳密に決められており、前にブレーキランプの赤い灯火を設置したり、後ろにヘッドライトのような灯火を設置するのは禁止されています。

考えてみると、車の前に赤い灯火を仕込んでいるのは、パトカーや消防車など緊急車両くらいですよね。それらと混同する可能性がありますし、夜間の暗い道では、クルマの進行方向がわかりづらくなる恐れもあります。

そのため、ブレーキランプは後ろにのみ取り付けるよう法律で決められているのです。

ブレーキを知らせる方法はランプ以外にある!?

じつは、ブレーキを踏んでいる事を周囲に知らせる方法は、かならずしもブレーキランプだけとは限りません。後ろの車に対してはブレーキランプで十分だと思いますが、技術的には他の方法も。

現在、運転支援のための情報通信システムとして自動車メーカー各社も参加している「ITS connect」という技術では、路上の固定施設との路車間通信、他の車との車間通信などを行うことが可能。

相手もITS connnect対応車である必要はありますが、エンジンや速度などの情報を双方向でリアルタイムに自動的にやり取りできるので、その技術を使うと「後ろの車がブレーキを踏んでいない時に、前の車のドライバーに警報を送る」ことも不可能ではありません。

また、脇道から出てくる車がブレーキをかけずに突っ込んできそうな場合、それも電波状況が悪く脇道の車との車車間通信が困難な場合でも、路上設備との路車間通信を経由することで、危険回避に役立てることが可能になるなど、現状ではクルーズコントロール作動時に、車間をより効率的に保つための車車間通信ですが、ブレーキの件も含め、いろいろと応用が効きそうです。

車の前にもブレーキランプをつけることはできませんが、最新の運転支援技術を使えば、将来的には似たようなことが実現できるかもしれませんね。

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