昔は丸かった!? ドアミラーの歴史

昔の車はフェンダーミラーが主流

日産 スカイライン C10

サイドミラーの原点は、現在でもタクシーやハイヤーで見ることができるフェンダーミラーです。

ボンネット前方の両端についているフェンダーミラーは、ドライバーの視線移動が少ない、死角が少ないというメリットがあります。また若干ではありますが、ドアミラーに比べて車幅を抑えられるということもあり、細い路地の多い日本の交通事情にはマッチした構造でもあったのです。

その形状は、丸を基調としたものが多かったのですが、サイドミラーに移行するなかで四角形が増えてきました。その昔、丸型が多かったわけは、風圧でミラーの角度が変わることを嫌ったことも要因としてあったように思います。

その証拠に、日産スカイライン(GC10)などは、四角形のフェンダーミラーが標準で、GT-Rのみ砲弾型の丸いミラーを採用。レースでも同様のミラーが使われていたのです。

ドアミラーの採用が大きく遅れた日本

R30 スカイライン

現在ではドアミラーが主流になっていますが、日本でのドアミラーの採用は、世界的に見てずいぶんと遅れました。フェンダーミラーのメリットを重んじた日本では、道路運送車両法によりフェンダーミラーが義務化されていたことによるものです。

1950年代のアメリカでは、すでにドアミラーが登場し、ヨーロッパでも1970年代にはドアミラーが主流になっていました。

そんななか、日本でドアミラーが採用されるようになったのは1980年代に入ってから。それもドアミラーを標準装備する海外メーカーからの働きかけによって、ドアミラーも解禁されたのです。

この出来事がなければ、日本はいまだにフェンダーミラーだった、なんてことがあったかもしれませんね。

ミラーの形状が丸から四角に変わっていったのは?

ドアミラー

現代の車はどちらかと言えば、丸よりも四角をベースとしたものほうが多くなっています。それは車のデザインやキャラクターに合わせたものと考えることもできますが、視界の確保にも理由があります。

同じ設置場所で、丸と四角で同じ縦横幅であれば、四角のほうが映る範囲は広くなります。つまり、四角のほうが安全性が高まるというわけです。前述した走行中の風圧による影響は、取り付け部の精度やミラー全体をカバーで覆うことで解決しています。

今後はミラーレス化へ?

BMW i8 ミラーレス

2016年6月にミラーレス車が解禁されたことで、BMWやレクサスが導入に踏み切りました。ミラーレス車は、ドアミラーの代わりに小型カメラの映像を車内のモニターに映すもので、省スペースで設置が可能で、かつレンズを選べば死角が少なくなるというメリットが期待できます。

その反面、レンズの汚れや故障などの際には、まったく映らない=後方視界がゼロになってしまうというトラブルが懸念されます。そんなユーザーの不安を払拭するほどの信頼性を獲得することが、次世代ドアミラー(ミラーレス)の普及の鍵となるのではないでしょうか?

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