ハンドルが重い車と軽い車。それぞれのメリット・デメリットは?

ハンドリングに影響を及ぼす要素は?

ハンドル 運転

ハンドルの重い・軽いは、ステアリングホイールの重量ではなく、ハンドルの操作性をこの記事では意味します。

パワーアシストが実用化される以前、ステアリングの操作性は車両の用途やサスペンションのセッティング、物理的要因で決定していました。

①物理的な重量

一般的に車両重量が重く、特に大排気量エンジン搭載車など前車軸にかかる重量が大きい車両は、ハンドル操作が重くなります。

反対にRRやMRなどハンドル装置にエンジン重量がのしかからない車両や、軽量なエンジンを搭載した車両ではハンドル操作が軽くなります。

②サスペンションのセッティング

サスペンションではキャスター角の設定が、ステアリングの操作性に影響します。

キャスター角とは、前輪を横から見たときのキングピンの傾きのことで、わかりやすく言うと、ホイールハブと懸架装置の接続ポイントを真上から見下ろすと、懸架装置はキャビン側に傾いているわけです。このときの角度のことで、大ざっぱに説明してしまうとオートバイのフロントフォークに見られる傾きのことです。

通常は2~4度に設定され、キャスター角が小さいと、ハンドルが軽く小回りに有利になります。逆にキャスター角が大きいと直進安定性が高まるますが、ハンドルは重くなります。一般的にFF車はキャスター角が小さく、FR車は大きく設計されています。

グランドツアラーのような車両では、高速時の直進安定性を重視して、多くはキャスター角を大きめに設定しています。となると、小回りが効かないことになるのですが、メルセデス・ベンツなどはキャンバーを積極的に変化させることで、小回り性も確保しているのです。

③装着タイヤ

ワイドタイヤ装着車のハンドリングは、ナロータイヤより重くなります。これはタイヤの設置面積がナロータイヤよりワイドタイヤの方が広く、そのぶん路面との摩擦も増えるためです。

またワイドタイヤは、わだちの影響も受けやすくなるのですが、キャスターが大きいと影響を少なくすることが可能です。

④車両の用途

高速走行向けの車両とシティユース向けの車両とでは、求められるハンドリングが異なります。高速走行向け車両には直進安定性が求められるので、ハンドルを重くします。

そのためにワイドタイヤを装着し、キャスター角も大きくとり、大排気量の重量級エンジンを大型ボディに搭載します。重いエンジンは、高速走行時に発生する揚力対策にもなります。

シティユース向けでは、低速域での軽いハンドリングが求められるので、ハンドルを軽くします。タイヤは細く、キャスター角は小さく、コンパクトな小排気量エンジンを軽量ボディに搭載する手法です。

では、ハンドルが重い、軽い場合、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

次ページハンドルが重い、軽い場合のメリット・デメリットとは?

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