【樽見祐佳の”女子流”】エコカーでしょ?そう思う人にこそ乗って欲しい、VW e-Golf

信号ダッシュは一等賞。新しい運転感覚

VW e-Golf

文・樽見祐佳/Tarumi Yuka

「あれ?ここ直進レーンじゃなかったの?左折レーンになっちゃった!」「(ナビ通りに進んだら)こ、こんな細い道曲がるの?」などなど。

私にとって摩訶不思議でハードミッションな都内下道ドライブも、この小柄な車格なら臆することなく運転できる。電源を入れてスッと画面がつく。一画面のデジタルコックピットが新しさを感じさせ、シンプルな内装にインパクトを持たせる。

いざ、地下駐車場から、イルミネーションに照らされる東京の地上へ。

これまでの兄弟たちは優秀で素直。スポーツモデルも、コンフォートモデルも、シフトアップは心地よくて柔らかい破裂音とともに回転数がぐぐっと上がる。

一方この子はEV。当たり前だけど、ギアチェンジはない。NAのようにアクセルを踏んだだけ思いのまま直進し、足を離してもエンジンブレーキの抵抗感はなくそのままフラットに速度を維持する。シフトアップのタイミングで車体を震わせることなく、するりと速度がいつの間にか上がっている。

信号待ち、そして”よーいどん”の瞬発力も、EVならでは。

Golf譲りな優しさは、高速域でも相変わらず

VW e-Golf

都心での街乗りは快適ということが分かったが、首都高ではどうか。カーブも多く、ストレートもあって、車の感覚を掴むには丁度良い。

(それはそうと、レインボーブリッジから見える夜景は首都高ドライブの醍醐味。いつもより綺麗に見える気がするのは、エンジン音のないドライブだから?)

首都高特有の複雑なジャンクション乗り換えでも、EV特有のダイレクトなトルク感で、ストレスなくスイスイ車線変更できる。コーナーは、モーターの重さからかドッシリとしており、レーンキープアシストもとても優秀で地面へ吸い付くように滑らかに曲がった。

一方リミッターは150km/hと、他の輸入車に比べて設定が低くはあるが日本の道路交通法では十分。有明ジャンクションを通過して湾岸線に合流した後、60km/hから80km/hの高速域でも心地よく加速した。

どの電気自動車とも違う、e-Golfだからこその「爽やか」という言葉がピッタリな走りだった。

ご近所だけじゃもったいない!

VW e-Golf

「近くのスーパーへ買い物、子どもの送り迎え用に維持費が安い車がいいの」

そう考えるなら利便性は十分。でも、それ以上にポテンシャルを感じさせる車だった。

他の車でいう「操る」とはまた別の感覚だが、運転していて「お願いしたことを忠実に実行して、どんな時も気にかけてサポートしてくれる」ような充実感があった。これは、初めて味わう楽しさの種類。

近所だけでなく、もうちょっと。あと少し先まで行ってみようかな。今日は天気がいいから海が見えるあの丘まで久しぶりに行ってみようか。そんな気分にさせてくれる車だった。

7人の侍が斬る!フォルクスワーゲン e-Golf特集

http://car-me.jp/features/47

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