なぜ軽自動車のナンバーは黄色なのか?

ナンバープレート

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自動車のナンバープレートは、クルマの用途(自家用・事業用)や種類(軽自動車・普通乗用車、大型貨物など)によって色や大きさ、識別数字、ひらがなが決められています。

そのなかで、黄色に黒文字の軽自動車(自家用)用ナンバープレートは、もっとも目立ち、かつ車のボディ色に合わせにくい色と言われています。

いったいなぜ、軽自動車は黄色になったのでしょうか?



Chapter
ナンバープレートの色
なぜ軽自動車が黄色ナンバーに?
色を分けた理由は2つあった
軽自動車は黄色いボディカラーが人気?

ナンバープレートの色

一般的にナンバープレートといえば、白地に緑の文字を思い浮かべる方が多いと思います。これは、おもに自家用の小型・普通・大型特殊に与えられるもので、もっとも多く見られます。その色を反転(緑字に白文字)させたものが、タクシーや大型トラックなどを含む小型・普通・大型特殊の事業用です。

一方、軽自動車は前述した登録自動車以外の車両にあたり、高速道路料金をはじめさまざまな優遇措置が受けられます。ナンバープレートも一般的なプレートが自動車登録番号標に対し、車両番号標と呼ばれます。軽自動車のナンバープレートは、黄色地に黒文字が自家用、黒地に黄文字が事業用です。

なぜ軽自動車が黄色ナンバーに?

1974年(昭和49年)12月以前に登録された(360cc時代)軽自動車には、2輪車と同じサイズの白地に緑文字のナンバープレートが付けられていました。

その後、車両法施行規則の一部改正にともない、軽自動車のナンバープレートを被視認性の高い普通乗用車と同じサイズに変更。ところが今度は普通車と見分けがつかなくなったため、普通車と区別する目的でナンバープレートの色を変えることになったそうです。

黄色になった理由は、昼間、夜間を問わずもっとも視認性が高いこと。1975年(昭和50年)から使用が開始され、営業車は黒地に黄色文字となっています。

色を分けた理由は2つあった

国土交通省の自動車局に問い合わせたところ、普通乗用車と軽自動車でナンバープレートの色を分けた理由は、当時の高速道路料金と最高速度の違いとのことでした

当時、軽自動車の高速道路料金は普通車よりも安くなっており、料金所等で軽自動車と普通車を判別する必要がありました。

さらに、現在では軽自動車の高速道路の最高速度は普通車と同じ100km/hですが、平成12年10月1日以前は80km/h。最高速度制限が違うので警察が高速道路でスピード違反を取り締まる際、軽と普通車の判別がしやすいのです。

しかし、現在では高速道路の最高速度は普通自動車と同じ。そんなこともあって、ラグビーワールドカップ、東京オリンピックの特別仕様ナンバープレートとして白地のナンバーが導入されることになったのかもしれません。

現在でも一部の有料道路では、普通乗用車と軽自動車とで利用料金が異なる場合もあります。ETCであれば自動的に判別されますが、有人の料金所だと白地のナンバーを付けていると見分けがつきにくいこともあるため、軽自動車であることを係員に告げる必要があるかもしれません。

軽自動車は黄色いボディカラーが人気?

車のボディカラーに合わせにくい!黄色が目立っていや!という不満の声も多いようですが、だからこそ黄色が目立つ=ナンバープレートに使われるということになります。

1991年に発売されたホンダビートは、鮮やかな黄色いボディカラーがイメージ色でした。そして、イメージカラーという理由に加え、ボディが黄色だと軽の黄色ナンバーが目立たない、ボディ色にマッチするという理由で、ビートは黄色に人気が集中しました。では同じホンダのS660はどうでしょう?
S660にも黄色いボディカラーの設定がありますが、事前の受注では圧倒的にイメージカラーである白が約6割で黄色はわずか15%でした。

ボディカラーに黄色を選ぶ人が減ったということは、軽自動車に劣等感を感じる人が減っているのではないかと推察できます。確かに、昔の軽に比べると現代の軽はボディサイズも排気量もアップして装備も充実し、室内も広くて使いやすくなっています。

軽=しょぼいというイメージはずいぶんと解消されてきているように思います。
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Source:
www.mlit.go.jp
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