なぜ、レーシングカーのヘッドライトは黄色いのか?

ヘッドライト 黄色

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ボディがスポンサーカラーになっていたり、大きく広告が入っていたりと見た目が派手なものが多いレーシングカー。よく見ると、ヘッドライトのカラーが黄色だったり白色だったり、何種類かあるようです。いろいろな規則で縛られているはずのレーシングカーですが、なぜヘッドライトの色が統一されていないのでしょうか?
Chapter
一般道を走る際のヘッドライトの色に規制はある?
スポーツカーのヘッドライトは黄色!?
ヘッドライトのカラーには意味があるの?

一般道を走る際のヘッドライトの色に規制はある?

日本国内で車検を取得する際、ヘッドライトの色は白色でなければなりません。しかし例外もあり、平成17年12月31日以前に生産された車であれば、ヘッドライトが黄色くても車検に適合します。

つまり、新車を購入して後からヘッドライトの色を黄色に変更したりするのは違法改造になります。

ちなみにチェックは検査官が目視で行うので、微妙な色合いの場合は車検に通ったり通らなかったりということも実際にはありますが、あからさまに黄色い場合は、ほぼ検査に引っかかると思っていたほうが良いでしょう。

スポーツカーのヘッドライトは黄色!?

レーシングカーの画像を見ていると、黄色いヘッドライトが目につきます。公道ではないので白色でなくても問題ないのだとは思いますが、なぜ黄色が多く見られるのでしょうか?

じつは、"レース=黄色いヘッドライト"というわけではなく、レースカーでも白色のヘッドライトがあれば、青いヘッドライトの車両もあります。普段、私たちは、黄色のヘッドライトに見慣れていないために印象に残りやすく、黄色のヘッドライトが"多い"と感じるのかもしれませんね。

では、黄色や白色、青色など、ヘッドライトのカラーにはなにか意味があるのでしょうか?

ヘッドライトのカラーには意味があるの?

その昔、レースレギュレーションにヘッドライトの規定がなかったころは、ヘッドライトの色はドライバーやチームの好みで決めることができました。その時代に黄色いヘッドライトを点けた理由は、白色よりもコントラストをはっきりさせる効果があったからだという話があります。

しかし、技術が進化したことで黄色のアドバンテージは減り、現在はレースを円滑に運営するために用いられています。


たとえば、世界的に有名なル・マン24時間レースを見てみましょう。レース専用に作られたプロトタイプレーシングカーのLMP1とLMP2はヘッドライトは白色、市販スポーツカーをベースにしたLM-GTE PROなどが黄色というように、ヘッドライトの色でクラス分けをしています。

また、国内のSUPER GTレースでは、性能では大きく上回るGT500クラスが白・青系、GT300のヘッドライトは黄・橙系となっています。

このように、ル・マンもスーパーGTも共通して言えるのは、ヘッドライトの色の違いが、そのままクラス(スピード)の差を表していること。これにより、下位クラスのドライバーは後方から追い上げてきた上位クラスのマシンに道を譲ることができるようになります。

レースシーンでのヘッドライトのカラーには、こういった意味があるのです。ドライバーやチームの好みで勝手に好きな色にしているわけではないのですね。

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