3本の矢?マセラティのシンボルマーク「TRIDENT(トライデント)」の意味とは?

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SUVモデルのレヴァンテを投入し、ますます波に乗っているマセラティ。そのエンブレムといえば、三叉のもり・TRIDENT(トライデント)です。マセラティの創業メンバーも3名。毛利元就が説いた「三矢の教え」にも共通する意味なのでしょうか?
Chapter
マセラティとは?
マララティの本拠地ボローニャとは?
マセラティのトライデントはネプチューンに由来
トライデントの三本の切っ先の意味

マセラティとは?

マセラティは、スポーティーでラグジュアリー、かつエレガントなプレミアムモデルを中心に製造する、イタリアの自動車メーカーです。その歴史には紆余曲折があったものの、1993年以降はフィアットの傘下に入り、フィアットグループの高級車ブランドとして製造・販売を続けています。

2017年現在、日本で正規販売されている車種は、マセラティ初のSUVのレヴァンテ、高級セダンのクアトロポルテ、スポーツセダンのギブリ、4.7L NA V8を搭載する官能的な4シータークーペのグラントゥーリズモと、そのオープンモデルのグランカブリオです。

マセラティの創業者は、マセラティ家の四男アルフィエーリ、六男エットーレ、七男エルネストです。彼らは、1910年に病気で他界した長男カルロの意思を継ぐかたちで、マセラティ社の前身となる「ソシエータ・アノニーマ・オフィチーネ・アルフィエーリ・マセラティ(Società omonima Officine Alfieri Maserati)」を設立しました。1914年、イタリア・ボローニャでのことです。

1932年にアルフィエーリが死去した後は、次男のビンドが事業に参加しました。

マララティの本拠地ボローニャとは?

ボローニャはイタリア北部の工業都市で、人口はおよそ40万人。国内の鉄道および自動車道路の中核地でもあり、この地で設立された自動車メーカーは、マセラティの他にランボルギーニや二輪車のドゥカティ、マラグーティがあります。

欧州でも有数の中世建築を現在に伝える街並みの中心地には、サン・ピエトロ大聖堂やサン・ペトロニオ聖堂などの教会、ポデスタ宮殿やエンツッオ王宮などがあり、ボローニャ市民憩いの場であるマッジョーレ広場が隣接します。マッジョーレ広場のかたわらには、市民の待ち合わせの定番、三叉のもり・トライデントを携えたローマ神話の海神・ネプチューンの彫刻像があります。

マセラティのトライデントはネプチューンに由来

1920年頃、オフィチーネ・アルフィエーリ・マセラティはエンブレムの必要性に駆られます。そこでマセラティ兄弟のなかで、芸術に秀でた五男・マリオに製作を依頼。マリオは、マッジョーレ広場のネプチューン像が携えるトライデントからインスピレーションを得て、エンブレムを完成させました。

さらにマリオは、エンブレムをボローニャ市の旗である赤と青で彩りました。マセラティのトライデントエンブレムは、ボローニャで設立された誇りの象徴と言えます。

トライデントの三本の切っ先の意味

トライデントの三本の切っ先の意味は、マセラティ公式ページによればエレガンス、ラグジュアリー、ハイパフォーマンスの象徴とのこと。

しかし、当時のマセラティは、エレガンスよりもスピード、ラグジュアリーよりも技術を追い求めていたはずです。

筆者は黎明期の自動車産業に参入する兄アルフィエーリの勇気を讃え、兄と協力する2人の弟達(エットーレとエルネスト)3人へのエールも込めて、マリオはマッジョーレ広場のネプチューン像のトライデントをモチーフにしたのではないか、と思うのです…。

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