あなたは知ってますか?4WDかつ4WSの車

4WDかつ4WSの車とは?

フェラーリ GTC4ルッソ

4WDと4WSを備える車は、最小回転半径を小さくすることが可能で、かつ高速走行時の車両安定性を高めることができることから、現在はハイパフォーマンスのロングホイールベース車が採用しています。

では、どのような車種が、4WDと4WSを併用しているのでしょうか。

その1:フェラーリ GTC4ルッソ

フェラーリの4座席スポーツカー、GTC4ルッソは、最高出力507kW(689ps)/8,000rpm、最大トルク697Nm(71.07kgm)/5,750rpmを発生する6.2L V12エンジンをフロント縦置きに搭載しています。

さらに室内は4名乗車を可能にするため、ホイールベースは2,990mmまで延長されています。約3mのホイールベースとなると、日産シーマやトヨタ アルファードといったスポーツ性など2の次といった作りの大型車です。

そこでフェラーリは、ルッソに『4RM Evo』を搭載しました。

4RM Evoは、4WD、4WS、電子制御ディファレンシャル(E-Diff)、SCM-Eダンパーが統合されるシステムで、強大なエンジンパワーを誇るGTC4ルッソを、低速から高速域まで、快適で扱いやすいファストバッククーペとして完成させています。

その2:BMW M760Li xDrive

BMWスポーツセダンのフラッグシップが、M760Li xDriveです。フロントに積まれた6.6L V12ツインターボエンジンは、最高出力448kW(610ps)/5,500rpm、最大トルク800Nm(81.6kgm)/1,550-5,000rpmをそれぞれ発生します。

ショーファードリブン仕様のリムジンボディのホイールベースは、3,210mm!ハイエースのスーパーロングでも、ホイールベースは3,110mmですから、760Liのそれがどれほど長いものか想像できるでしょう。

760LiはxDriveの名称通り、駆動方式は4WDで、後輪操舵システムの”インテグレイテッドアクティブステアリング”を装備しています。

これにより60km/h以下では同位相で小回りを効かせ、60km/h以上では逆位相で高速での車両姿勢の安定性を高めます。その結果、採用回転半径は6.1mと、5シリーズと同等に収まっているといえます。

BMWの4WSは、5、6、7各シリーズに採用されますが、4WDとの組合せは5、7シリーズのみです。

ライバルのアウディは、セダン系には4WSの採用がなく、SUVのQ7にオプションとしてアダプティブエアサスペンションパッケージが用意されます。これはエアサスペンションと4WS(オールホイールステアリング)がセットになったもので、車高と後輪の操舵をコントロールします。

その3:日産 スカイライン GT-R

R32 Skyline GT-R

世界的なハイパフォーマンスカーでは、4WDと4WSの組合せが採用されつつありますが、国産車の場合、現行で4WDと4WSを組み合わせたモデルは1台もありません。

しかしバブルの頃には、4WDと4WSの組合せは、国産ハイパフォーマンスカーの間で必須装備でした。R32からR34型までの第2世代のスカイライン GT-R、三菱 GTO、スバル アルシオーネSVXが採用。また、自衛隊に納入されているトヨタ メガクルーザーにも採用(逆位相のみ)されていました。

日本では80年代より採用が始まった4WSですが、当時の技術ではドライブフィールに違和感を残したため、採用車は減少しました。国産現行車で4WSを採用しているのは、FR車の日産 フーガ、レクサス LS、GS、ISなどです。

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