これからの時代、MT免許は必要なの?

MT車

2ペダルMTとは?

DCT

そもそも2ペダルMTとは、どのような機構のことを言うのでしょうか?

簡単に説明すると、マニュアルミッションでありながらクラッチペダルがないモデルのことを指します。変速は、手元のスイッチやパドル、シフトレバーで行いますが、実際の仕事はコンピュータが行います。DCT(デュアルクラッチトランスミッション)はこの2ペダルMTに分類されます。

2ペダルMTはベースがMTなので、ダイレクト感やスポーティな走りを楽しむことに向いています。また、エネルギーの伝達ロスが少ないので、ATよりも燃費性能に優れています。

クラッチを2つ備えるDCTは、プロドライバーよりも素早く、瞬時に変速を行うことができます。ただし、部品点数が増え、コスト高になってしまうという欠点があります。

ちなみに、ATでもパドルシフトなどになって疑似MT的な操作が可能なものがありますが、これは2ペダルMTとは呼びません。

現在のATは、ほとんどがトルクコンバータ(以下 トルコン)というものを使用しており、トルコンは増幅作用が発生するため、トルクの細いエンジンでもスムーズな発進が可能となります。しかし同時にパワーロスが発生するため、燃費が悪化し、ダイレクト感が薄らいでしまうというデメリットがあります。

AT車に発生するクリープ現象もトルコンを採用している車特有の現象と言えます。

ATの欠点を克服した2ペダルMT

フィアット 500 2017

2ペダルMTは、クラッチ操作による運転の煩雑さをなくし、なおかつMTのようなダイレクト感を持った良いとこ取りのミッションということはおわかりいただけたかと思います。

その2ペダルMTには、DCTの他、自動化MT、半自動MTなどがあります。自動化MTはシングルクラッチのため、DCTに比べるとシフトショックが大きく変速の際に独特のタイムラグが生まれてしまうことが欠点ですが、構造がシンプルでコストも安いことから、欧州コンパクトカーに採用される傾向があります。

フィアット500に搭載されているのがこの自動化MTで、フィアットでは「デュアロジック」という名称で呼ばれています。かつての、フェラーリF1マチック、アルファロメオのセレスピードが同様の構造です。

MT免許不要の2ペダルMT

2ペダルMTは、MTとはいうもののクラッチ操作を自動で行ってくれるので、単純なMTよりも操作方法は限りなくATです。ATやCVTと同じ感覚で運転ができるので、MT免許は不要ということになります。

近年はDCTの登場やAT自体の制御の向上、多段化により、ベーシックなMTは駆逐されつつあるようです。しかし、それでもクルマとの一体感を求めるオーナーには、今後もMTが支持されるでしょう。

関連キーワード

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事