生産台数554台の美しき名車、初代「シルビア」…なぜ生産台数が少なかったの?

なぜ生産台数が少なかったのか?

日産 シルビア 初代

初代シルビアは、欧州のスポーツクーペを意識した国産スペシャリティクーペだったといえます。アルミの削り出し材を使ったラジエターグリル、曲面ドアガラス、継ぎ目のないボディパネルに、室内はリクライニング式バケットシート、木製ステアリング、アームレスト兼用グローブボックスなど、内外装に凝った意匠を採用。

そのため、販売価格が120万円となっていました。これは、ベースとなったフェアレディの93万円を大きく上回るとともに、セドリックをも超える価格でした。

当時の大卒初任給が2万4,000円ほどの時代ですから、現在の感覚でいえば1,000万円近いプライスだったといえますね…。
 
シルビアが日産のフラッグシップとして位置づけられたモデルであれば、もう少し長いライフであったかもしれません。しかし日産には、ご存じスカイラインやフェアレディといった同等の性能で、廉価なモデルが存在していたことから、その存在が埋没してしまったと考えられます。

結果的に1968年6月で生産を終了。その生産台数はわずか554台と、まさに幻の名車ともいえる存在になっています。

シルビアのその後…

初代シルビアは前述のように商業的成功を残すことはできませんでした。しかしその後1975年に復活したシルビアはモデルチェンジを繰り返し、2002年に生産中止となる7代目のS15シルビアまで、モデルライフは続きました。

FR駆動、そしてスペシャリティカーとして作られてきた歴代シルビア。特にS13型は非常に人気が高かったモデル。運転技術を磨いた方も多いのではないでしょうか。

後のシルビアと初代シルビアは、少々立ち位置の違うモデルとなっていますが、「FRのスペシャリティカー」というコンセプトは最後まで引き継がれていました。

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