無人自動車を見た人々の反応って?ある会社が調査してるようです。

フォード

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無人運転車や自動運転車を目の当たりにしたら、人々はどんな反応を見せるのでしょうか?

アメリカでとてもユニークな実験が行われました。
Chapter
ドライバーを「シートに偽装」して、実験を開始
通行人が無人運転車を見た時の反応をチェック
すでに1,800マイル以上、150時間のテストを実行
日本人は自動運転車についてどう思っている?損保会社が調査

ドライバーを「シートに偽装」して、実験を開始

自動運転車の公道実験は、北米を中心に世界各地で行われています。しかしその実験は自動運転車の運転技術に関わる部分がメインで、たとえば公道を他の車の流れに入って、ちゃんと走れるのか?赤信号で確実に停まれるのか?歩行者を正しく認識できるのか?といったいわゆるハードに関する項目がほとんどでしょう。

しかし、今回、Virginia Tech Transportation Institute(VTTI)によって実施されたテストは、そういった車両のハードに関するものではなく、周囲の人々の反応を研究するためのものでした。

車両は、通常のフォード トランジット。それを本物の自動運転車に見えるよう偽装したうえで、さらにドライバーはシートの着ぐるみをかぶり、車両が無人であることを装っています。いったい、どのような意図があったのでしょうか?

通行人が無人運転車を見た時の反応をチェック

このテストは、自動運転車が路上を走行している時、または信号待ちなどで停車している時、通行人や自転車、他車のドライバーなどが、どのような反応をするかを評価するための調査だそうです。

車両のフロントガラス上部には、シーケンシャルタイプのLEDライトを装備。このLEDの点源スピードの違いで、車がいまどのような操作を自動でやっているのかを、周囲にわかるようにしています。

それは、停止中は遅い点滅、停車状態から加速に移るときには速い点滅、自動運転で積極的に動いているときは連続点灯といった具合です。

LEDライトはウインドウの上端に設置され、周囲が車に注目していることをシートに偽装したドライバーが確認しやすい仕組みになっています。

すでに1,800マイル以上、150時間のテストを実行

フォードとVTTIによって実施されているこのテストは、歩行者や他のドライバー、そして自転車が集中する都市部のエリアで約1,800マイル(合計150時間)にわたって実施されました。

最終的な目標は、ISOやSAE Internationalといった業界標準化団体と協力して、複数の自動車メーカーや輸送業者の間で自動運転車が発するシグナルを共有することだそうです。

これにより、自動運転技術の開発は、さらに加速するかもしれませんね。

日本人は自動運転車についてどう思っている?損保会社が調査

さて、以上は海外でのお話ですが、日本のドライバーは自動運転車についてどんな印象を持っているのでしょうか?

2017年2月に損保ジャパン日本興亜株式会社が、興味深いアンケートを実施しました。その質問と回答結果を、抜粋して紹介しましょう。
(参考資料:「自動運転車」に関する意識調査

まず、『自動運転車の普及に対する期待』ですが、これは8割近くの人が「交通事故の減少」と答えています。また、自動運転車が普及することで、高齢者のミスによる交通事故も減るであろう、という期待も多くの人が持っているようです。

興味深いのは、渋滞の緩和以外の項目すべてで60〜70代の期待が若年層よりも上回っていること。高齢化によって生じる運転への不安は、想像以上に多くのドライバーが抱えているのかもしれません。

自動運転車の普及に対する不安は?

自動運転車が普及することで不安に思うことの第1位はドライバーの運転技量の低下でした。どの世代でも約半数が感じているようですが、自動運転はヒューマンエラーを排除するためのもの。諸刃の剣と感じるのは、今だけかもしれません。

また、自動運転について度々取り沙汰される、自動運転機能の誤作動や事故の際の責任の所在が不安視されていることもわかりました。

自動走行中にやってみたいことは?

これまで自動車の運転といえば、ドライバーは常に周囲に注意を向ける必要がありました。ときには、景色を見る余裕もないこともあります。自動運転化実現すれば、ドライバーはそういったことから開放されるかもしれません。

筆者は、5位の「睡眠をとる」、9位の「仕事や勉強をする」を、おおいにやってみたいです。たとえば渋滞の間、車のなかで眠っていられたら、どんなに楽でしょうね。

自動運転車は、もはや遠い未来の車ではないようです。

技術的にはほぼ完成のレベルにあると言われていますから、道路交通法や道路車両運送法など法整備とインフラ整備が整えば、一気に普及するかもしれませんね。
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