ガソリンのハイオクとヴィーゴ、なにが違うの?

ハイオクとヴィーゴ、何が違うのか?

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ガソリンを給油する際、近年のエコカーであればレギュラーガソリン、またクリーンディーゼルなら軽油を給油することでしょう。しかし、欧州車やハイスペックモデルなら、もれなくハイオクガソリンを入れる宿命にあります。

単価は少し上がりますが、ハイスペック仕様のエンジンはハイオク前提で設計されているので、レギュラーで我慢…というわけにもいきません。もちろん、レギュラーガソリンを入れても故障することはまず無いのですが、本来のスペックを発揮することはできません。

さて、そんなハイオク仕様のオーナーに限らず、ガソリンスタンドで「ヴィーゴ」という表記を見かけるのではないでしょうか。通常であればハイオクと表記のハズですが…。

結論からいえば、このヴィーゴはENEOSブランドのハイオクガソリンという位置づけになります。ENEOSを運営しているJXTGエネルギーによれば、“国内最先端のエンジン清浄性能!高性能清浄剤の配合で吸気弁の汚れを86%削減。それにより規制排出ガス成分を最大10~30%低減し、加速性を向上させます“とのこと。

また、“ENEOSは、日本で一番早く2002年にサルファーフリー(ガソリンの硫黄分が10ppm以下)を保証した環境規制先取りのハイオクガソリン「ENEOS ヴィーゴ」の販売を開始しました”と、環境にやさしいことも謳っています。

このように、優れた洗浄効果と環境にやさしいENEOSブランドのハイオクガソリンがヴィーゴです。

統合、再編となっている石油業界

ガソリン

かつて街には、STORK(九州石油)、JOMO、モービル、エッソなど、さまざまなガソリンスタンドがありましたよね。

これらガソリンスタンドは、2017年現在なかなか見かけることがありません。その理由は石油業界の統合・再編が進んだからに他なりません。

今回取り上げたENEOSは、1999年に日本石油と三菱石油が合併し日石三菱となり、2002年、統合されたブランドとしてENEOSになったものです。

2008年には九州石油、2010年にはJOMOを手掛けたジャパンエナジーと統合、そして2017年にはモービル、エッソ、ゼネラルといったガソリンスタンドを展開していた東燃ゼネラル石油と合併、国内ガソリン販売シェア50%以上の企業体になっているのです。

そしてこの9月には、旧東燃ゼネラル系のスタンドもENEOSに統一するということですから、給油する際には、圧倒的にENEOSの確立が高くなっているというわけなのです。

サバイバルが続くガソリンスタンド…

こうした統合が続く理由としては、皆さんお気づきのように、エコカーの台頭・隆盛が挙げられます。また加えていえば、クルマへの投資が減っているということも間違いなく挙げられるでしょう。

実際、経済労働省の発表した「揮発油販売業者数及び給油所数の推移(登録ベース)」の資料によると、平成元年(1989年)に58,285ヶ所あった給油所数が、平成28年度は31,467ヶ所と、約4割以上減少している統計がでています。

今後も厳格化される排ガス規制により、ハイブリッド車、EVなどの台頭が確実なことから、厳しい運営を迫られることになると思いますし、スタンドの減少は続くでしょう。

日産 リーフ 2017

しかしながら、ガソリン等燃料を必要としたクルマは今後も走りますし、ガソリンスタンドは非常に重要なインフラでもあります。出先でガソリンが無くなりそうな時に、走行可能範囲にスタンドがない…なんてことが増える可能性も指摘されており、この点は大きなジレンマとなってきそうです。

新型日産リーフが、現実的な価格で航続距離400kmという非常に素晴らしいパッケージを提示してきました。他方で、充電インフラが充分に追いついていないのも事実。充電は給油よりも確実に時間を要しますから、今後EVユーザーが増えた際には、充電待ちが頻発する可能性があります。

いずれにしても、クルマのパワーユニット、インフラ面、すべてにおいて現在が過渡期であるのは間違いありません。慣れ親しんだガソリンスタンドは、その変革にどういった対応を行うのか、今後の動きに注目です。

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