ボクサーディーゼル搭載の夢は叶わぬものに!? スバル、ディーゼル車撤退!

スバル、ディーゼルエンジン生産から撤退との方針…

アウトバック

スバルは2017年9月、ディーゼルエンジンの生産および販売を2020年を目処に撤退する方針を固めたようです。主な理由は言わずもがな、厳格化する排ガス規制に対応できなくなってきたということ。

スバルは、世界唯一の水平対向ディーゼルエンジンを生産しており、欧州、豪州ではフォレスター、アウトバックといったモデルにEE20型ディーゼルエンジン仕様をラインナップしています。

■EE20型エンジン
仕様…水平対向4気筒DOHC16バルブ ターボ
排気量…1,998cc
最高出力…110kW(150ps)/3,600rpm
最大トルク…350Nm(35.7kgm)/1,800-2,400rpm

1,800rpmから350Nmの最大トルクを発揮するパワフルな特性。なにより、水平対向エンジンとディーゼルの相性の良さがあり、日本国内への導入が長年期待されていたのです。

水平対向エンジンはその機構上、向かい合うシリンダー同士が振動を打ち消しあうため、このエンジンでは振動を抑えるためのバランスシャフトをなくすことができます。これはフリクションロスの低減、軽量化に繋がるため、結果、燃費も向上させることができるという利点を持っていました。

それだけに今回のスバルの判断は残念でもあります。他方で、世界的に年々厳しくなる排ガス規制をクリアするのは、日本メーカーの高い技術力をもってしても、非常に困難であることの証左であるといえるかもしれません。

脱ディーゼル後のスバルの方向性は?

ボクサーディーゼルエンジン

欧州では2040年までに内燃機エンジンの販売禁止を採択する流れとなっています。つまり、ガソリン、ディーゼルエンジンに限らず、緩やかに内燃機エンジンは淘汰される時代が訪れるのは確実な状況です。とはいえ、当面は内燃機エンジン、ハイブリッドエンジン、そしてEVが混在する状況が続くわけです。

スバルもこれまで築いたディーゼルエンジンの技術をすぐに捨てようとしたわけではなく、厳格化する規制に対応する新型ディーゼルエンジンの開発を検討していました。しかし、こうしたエンジンの開発には多大なリソースがかかります。まして、近い将来確実に販売できなくなる…というネガティブな要素もあり、開発を断念したというのが真相のようです。

スバルは2019年以降に新型ダウンサイジングターボエンジン、2021年以降にEVを投入する計画としています。このことは、開発リソースを今後の主力となるEV技術、またダウンサイジングターボエンジンの開発に向けたということでしょう。

高い技術力のあるスバルのことですから、間違いなく強力なエンジン、そしてEV用パワーユニットを開発していくことでしょうね。

”選択肢”をユーザーとしては残してほしいが…

スバル フォレスター

ボクサーディーゼルが途絶えてしまうというのは、スバルファンには寂しいところ。マツダも排ガス規制に不利なロータリーエンジンを復活させようとしていますし、技術の継承という意味でも、なんとかスバルには踏ん張って欲しい…とも思ってしまいます。

これまでも環境問題に直面してきた自動車業界。しかしその時代に即した技術を見出して、進化してきたのもまた事実。ディーゼルエンジンの排ガス低減の新たなソリューションも、今後生み出される可能性は否定できないでしょう。

メーカーに対しては勝手な言い分になってしまいますが、ユーザーにとっては多様な選択肢があるべき。こうした選択肢をなんとか残してほしいですね。

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