3人乗りEV、日産ブレードグライダー走行開始!今後市販化はされる?

日産 ブレードグライダーとは?

日産 ブレードグライダー

2013年の東京モーターショーで初披露されたブレードグライダーは、動作しないディスプレイモデルでした。その後2016年8月、ブラジル・リオデジャネイロで発表された時には、動作可能なプロトタイプとなり、海外ではすでに走行動画などを公開。2017年4月には、千葉県・袖ヶ浦サーキットで詳細が発表されました。

後方に跳ね上げるドアを備えた室内に配置されるシートは3つ。前にはドライバーのみでパッセンジャー2人は後方に着座する1+2レイアウトです。

上方から見たブレードグライダーは、超高速旅客機コンコルドを思わせる三角形。当然フロントトレッドはリアに比べて極端に狭い特徴的なレイアウト。EVならではの小型パワートレーンによる、デザインの自由度の高さを伺わせます。

ブレードグライダーの主要スペック

日産 ブレードグライダー

●ボディサイズ:全長4,300×全幅1,850×全高1,300mm
●ホイールベース:2,800mm
●最高出力:200kW(272ps)
●最大トルク:707Nm(72.09kgm)
●車両重量:1,300kg
●最高速度:190km/h以上
●0-100km/h加速:5秒以下
●モーター:130kWx2(左右後輪内)
●バッテリー:220kWリチウムイオン(5点のモジュールで構成)
●サスペンション:ダブルウィッシュボーン

ブレードグライダーの走りの特性

日産 ブレードグライダー

出力では6.0L V12エンジンにも匹敵する、707Nmもの最大トルクに注目です。発進直後からこの大トルクで加速するのですから、0-100km/hが5秒以下なのも納得です。

0-100km/hタイムがあと2秒短縮されると、テスラ モデルS P100Dの2.7秒に匹敵します。いまひとつタイムが伸びない原因は、前輪が駆動しないことにあるのかもしれません。

フロントトレッドがリアトレッドよりも狭い車両は、直進安定性には不利ですが、コーナリング時には有効です。ただし、フロントトレッドにある程度の幅があり、前輪が切れるだけの十分なスペースがフロントトレッド内に確保できる場合です。

また、ブレードグライダーは、前輪を切るだけの十分なスペースが確保できていないようにも見えます。しかし実際には、コーナリングに問題はありません。

その秘密は、リアホイールを駆動するモーターにあります。ブレードグライダーは、左右それぞれにモーターを配置するインモータータイプであるため、左右のトルク差を生むことは容易にできます。それをトルクベクタリングに利用しています。

具体的には、旋回時、外側になる後輪に大きなトルクを掛けることで、コーナリングを行います。

ブレードグライダーの量産化は?

日産 ブレードグライダー

ブレードライダーは、EVによる走りの楽しさと環境性能の両立を目指して開発されたモデルで、実際に市販する予定はありません。もし実際に市販するとしても、極端に狭いフロントトレッドは日本の保安基準では認められず、三角形のシェイプは実現困難です。

ただし、インホイールモーターや、コーナリング時に積極的にトルクベクタリングを介入させる考え方などは、いずれ登場するであろう日産スポーツEVに活かされることでしょう。

そのスポーツEVは、トヨタ 86の対抗車、すなわち日産 シルビアの後継車との噂もありますが、真相はどうなのでしょうか。今後の日産EVの展開が楽しみですね。

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