80スープラやインプレッサWRXなどの大きなリアウイング…その重要な役割とは?

リアウイングの必要性

リアウイング WRX STI

クルマに装着されるリアウイング、あるいはリアスポイラーは、車体の挙動を安定させる役割があります。

特にリアがお椀を伏せたような丸いデザインは、空力的に大きな問題を抱えているといいます。代表的なものは初代アウディTTでしょう。

140km/h以上の高速域において、リアリフトが原因となる横転死亡事故が発生したため、急遽リアスポイラーの追加とサスペンションの設計変更が行われたのです。そのため現存する初期型TTは、リアにスポイラーが付いている個体ばかりとなっています。

初代のダイハツ コペンも同じような空力特性を持っていましたが、新型となりリアの形状を変更したことで、60%の改善となったそうです。

直進安定性を確保するには…

ランサーエボリューション6

リアウイングを装着する第一の目的は、ダウンフォースを発生させることです。リアでダウンフォースが生まれれば、高速走行時にリアの荷重が増し、リフトを抑えることができます。

しかしすべてのクルマが、大型のリアウイングを持っているわけではありません。また大型のリアウイングを嫌うユーザーが多いのも事実。そうした場合、足回りのセッティングで車両の直進性を担保させる必要があります。

直進安定性と旋回性能の二律背反

ランサーエボリューション7

リアタイヤをトーイン設定にすることで直進安定性は確保できます。しかし、曲がらない=アンダー傾向のセッティングになってしまう、というデメリットも発生します。

メーカーとしては、過激な旋回性能よりも直進安定性、クルマの安全性を優先することになります。

リアウイングと足回りの密接な関係

トヨタ 80 スープラ

話が脱線したのでリアウイングの話に戻しましょう。

そもそもリアウイングは、リアの接地を高め、高速時の安定性、直進安定性を高める効果があります。つまり、この空力デバイスのおかげで、足回り(特にリア)のセッティングに旋回性を付与することができるのです。

高速安定性に影響を与えているというわけですから、非常に重要なパーツであります。しかし、リアウイングの効果を高めれば、それだけ空気抵抗が発生して最高速に影響しますし、高速コーナーではかえってアンダーステア傾向を強めてしまうこともあります。

クルマにどんな特性を与えるかということで、リアウイングを含めたすべてのパーツのセッティングは大きく変わってきます。非常に奥深い世界ですよね。

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