どちらが良いの?新品エンジンとリビルドエンジンのメリット・デメリット

BMW 116i エンジン

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最近では、エンジンが故障して載せ替えたというケースは少なくなっているかもしれません。とはいえ、頑丈なエンジンも壊れることがあります。エンジンが壊れた際の修理は、メンテナンスや扱い方に問題があったり、保証切れの場合は自費となります。その際、新品エンジンに比べ、リビルド品なら出費を抑えることができますが、リビルド品は中古エンジンをメンテナンスしたものです。実際、リビルド品でも問題はないのでしょうか?
Chapter
新品エンジンの場合
リビルドエンジンの場合
新品とリビルド品、どちらが良いのか?
いっそのこと乗り換えてしまうという手も…?

新品エンジンの場合

新品エンジンは、試験動作はしているものの、すべての部品が新しいパーツで組みあげられた状態です。そのため、正しく取り扱えば壊れる可能性は非常に低いと言えます。また、新品ですのでもちろん保証も付いてきます。このように、心配なく使えることが新品エンジンを選ぶメリットです。

一方、デメリットとして、金額が非常に高価であることが挙げられます。国産2.0Lクラスの4気筒エンジンだと50〜80万円程度で、工賃を含めると100万近くになることも。また、載せ替えた後は、エンジンの慣らしが必要になります。

また、もしも10万㎞オーバーの走行距離でエンジンだけ新品になった場合、ミッションは古いわけですから、新品状態のエンジンのトルクやパワーに対して、ミッションが悲鳴を上げないか、といった不安もあります。

リビルドエンジンの場合

リビルドエンジンは、中古エンジンを分解し、その際、使えないものは新品に交換、使えるものはそのまま使用して組みあげたものです。

メカニックの作業が入るので、高額になるようにも思えますが、ベースとなるエンジンが廃車された車などから外したものなので、原価は低く抑えられています。新品に比べて安価で、すでにメーカーでは生産していない古いエンジンでも手に入る可能性が高いことがメリットです。

一方、リビルドエンジンのデメリットは、実際にどこまで手を入れているのかがわからないこと。同じ程度のベースエンジンがあっても、組むメカニック、販売するショップの方針で、手を入れる範囲が変わってきます。

こだわりをもって組み上げる、いわゆる職人的な体制であればよいですが、利益優先で組まれた場合は、思わぬトラブルに発展する可能性がないとは言いきれません。どのような技術を持ったメカニックが、どの程度手を入れたのか?が非常に重要になってきます。

新品とリビルド品、どちらが良いのか?

新車保証などの補償範囲内で、なんとかしてもらえるのであれば、新品エンジンへの載せ替えをして貰いましょう。

自費で修理する場合は、あとどの程度、車に乗る予定かが問題と言えます。直してでも10年乗りたいのであれば、新品エンジンなどにしておくのもひとつの手段と言えます。しかし、次の車検まで持ってくれれば…というような場合はリビルドエンジンでつなぐのも手でしょうし、もっと出費を抑えたいなら、中古エンジンという手もあります。

ちなみに個人タクシーなどは、代車では営業ができず、新車を注文してから改造等にも時間がかかることから、リビルドエンジンなどを使って繋ぐことも多いようです。

いっそのこと乗り換えてしまうという手も…?

リビルドエンジンといっても、市場で手に入るのは、ある程度人気のあるエンジンになります。そのため、必ずしもあなたの愛車と同じリビルドエンジンがあるとは限りません。

またリビルド品は、手の入れ方でも価格が変わり、エンジンによっては20万程度する場合も。そこに、乗せ換えや調整などの工賃を含めると、エンジン載せ替えに40~50万円程度かかる場合もあります。中古車で50万円程度で購入できる車であれば、車ごと買い替えてしまったほうが安いし確実かもしれません。

意外に知られていませんが、リビルド品は整備の際の選択肢のひとつとして、ディーラーでも提案されることがあります。また、オルタネーターなど、少額の部品であれば、リビルド品の活用は非常にメリットがあり、オススメできます。

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