新型NSXのタイプRは、誕生するのか?

新型NSXにタイプRは投入されるのか?

ホンダ NSX

2017年、モデルチェンジを受けたシビックが、日本マーケットにも投入されることになりました。それにともないシビック タイプRが、通常ラインアップとして購入できるようになったのは大きなポイントでしょう。

今後、S2000の後継とされるミドルサイズのスポーツモデル、また1リッタークラスのスポーツモデルの登場も噂されており、ホンダはじわじわとスポーツラインナップを拡充しそうな雲行きです。

そうなると気になるのが、フラッグシップスポーツであるNSXの、タイプRの存在です。

新型NSXは複数のモーターと3.5L VTEC V6ターボエンジンを搭載し、プレミアムスーパースポーツとしてマーケットに投入されており、ライバルはフェラーリ、マクラーレンといった名だたる世界のスーパースポーツという状況になっています。

新型NSXクラスの購買層は富裕層であり、スーパースポーツモデルにはプレミアム感と圧倒的な走行性能、そして箔が必要です。

となると、ニュルブルクリンクでのラップタイムも非常に重要になってきます。いうなれば、市販車(量産車)世界最速の称号が欲しいとなるわけです。これは、シビック タイプRがFF最速ラップを奪取していることからも明らかです。

ホンダは、タイプRの開発を行っている…という噂も聞かれますし、近々なにかしらの動きがあるのは、間違いないとみてよいのではないでしょうか。

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ホンダも悩む?NSXが取るべき進化の方向性

ホンダ NSX2016

さて、そんなNSX タイプRに思いを馳せた時、2つの方向性が浮かびます。

ひとつめは、現在のSPORT HYBRID SH-AWDを進化させるもの。3基搭載されたモーター、バッテリーの強化、エンジン出力アップを行えば、NSXのポテンシャルを高めることは難しくありません。

しかしメリットばかりではなく、1.7tほどある重量級ボディの軽量化がなかなかできないこと、ハイブリッド技術の進化速度が非常に早いという点が気になります。

内燃機以上にバッテリー、モーターの進化が著しい現在では、あっという間に型落ちスペックになってしまうのが事実。この点は、おそらくオーナーが長く所有するプレミアムスポーツモデルとしては悩ましいポイント。メーカーは、アップグレードプログラムの設定など、しっかり進化に対処する必要があろうと考えます。

これはスポーツハイブリッドに限らず、EVが抱える共通の問題です。

いずれにしても、NSXはスポーツハイブリッドとしてパワーアップを図るというのが通常進化といえます。しかし、アジリティをともなう痛快なドライビングプレジャーを持つ歴代タイプRを思うと、悩ましく感じる部分もあるかもしれません。

もうひとつの方向性…SH-AWDを捨てる!?

無題

ひとつの面白い事例が、ホンダが開発・発表したFIA GT3規定のレーシングカー「NSX GT3」の存在です。

NSX GT3は、なんと3.5Lターボエンジンをミドに搭載した純粋なMRモデル。SH-AWD機能をバッサリと切り捨てています。

2015年からテスト、そしてレース参戦を行って開発されていたGT3の車重は1240kg。オリジナルと比較して、500kg近い軽量化に成功しています。

高出力化という意味では、強力なモーターを搭載し、バッテリー容量を増やしたほうが有利といえますが、それでは重量増に苦しんでしまいます。タイプRの方向性として、GT3仕様のように思い切った軽量化というのも主旨には合うのではないかと思ってしまいます。

ちなみにGT3の価格は、46万5,000ユーロ(約6,000万円:イタリアJ.A.S. Mortorsport引渡し価格)。タイプRは、当然オリジナルモデル以上、ともすれば4,000万円近い価格かもしれません。

この秋、2017年10月開催の東京モーターショーでなにかしらの動きがあるのかどうかも含め、注目したいところです。

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