50万円以上かかることも!? なぜ車の修理は高いのか…その内訳とは?

クルマの修理代は部品代だけではない

オイル 点検

クルマの修理の内訳を見ていくと、全体の金額が部品代の倍くらいになっていることも珍しくありません。

部品があれば勝手に組みあがっていくわけではないので、修理するメカニックの人件費が必要になります。それが作業工賃というもので、ディーラーやお店によって、1時間あたりの単価が決まっています。

整備の腕に自信があって工具類も揃っている方なら、自分で修理すれば、パーツ代だけで済むでしょう。しかし、それだけのメカ知識や技術、設備、機材などを所有している人は限られます。

特に、単純に何かを交換するだけの修理であればともかく、鈑金塗装やフレーム修正などまで入ってくると、専用の機材が無ければどうにもなりません。

さらに、最近のクルマであれば、自己診断機能で故障箇所などを出力する事も可能ですし、あるいはそうしたエラーをリセットしてシステムを再起動するだけで不具合が解消される場合もありますが、それを行うための「診断機」が必要。

診断機には海外製の安価なものもあるので、個人で購入してある程度の作業ができる場合もあります。しかし診断の結果、やはり素人ではお手上げとなれば、診断機を買っても無駄ですし、場合によってはそうした安価な診断機は簡易的なものでしか無く、正規ディーラーやメーカーの持っている診断機ではないとできない特定の作業もあったりするのです。

中古部品などで安く済ませるケースも

日産 スカイライン

車種によっては、すでに生産終了から時間が経っているために、メーカーにも部品の在庫が無く、中古部品を使わざるを得ないケースがあります。

また、純正部品はあるものの、古い車であるために保管料が上乗せされて、かなり高価になっているケースもあるので、そうした場合でも安く済ませるために中古部品を使います。

ここで注意しなければいけないのは、中古部品には「中古」と「リビルト」の2種類があること。

「中古」はその名の通り中古品。多くは、部品取り車から剥ぎ取ったそのままの状態です。サスペンションやアーム類などに多いのですが、エンジンでも部品取り車から外した状態で売られていることも多々あります。

中古品は、部品取り車の状態によっては程度が良い場合もありますが、ほとんどは経年劣化によってそれなりの性能しか発揮できません。それでも価格が安いので、耐久性などをあまり求めないパーツなら修理でも多用されます

一方の「リビルト(再生品)」は、エンジンやオルタネーターなど、経年で確実に性能が低下している部品などに多く、その出自は中古と同じですが、オーバーホールを受けて、新品同様あるいはそれに近い性能を取り戻しているものです。

「中古」よりは高くつきますが、新品の純正部品よりは安いですし、新品同様の性能を発揮できるので、その後の故障が起きる可能性は格段に低くなります。

時間を短縮しながら、修理金額を抑えるなら「リビルド品」はベストな選択です。このリビルド品や純正品が無い場合、性能を気にするのであれば「中古品」をオーバーホールして使うこともあります。

また、リビルド品は、オーバーホールの際に手を加えて高性能化したパーツなども販売されているので、選択に迷ったら考慮しても良いでしょう。

どうしても削れない人件費

タイヤ 交換

前述したようにに、部品代に関しては、安くできる余地は残されています。しかし、人件費である作業工賃は安くできません。

修理する店や整備工場によって工賃の単価は異なるので、いくつかの業者から見積もりを取ることもあると思いますが、見積もりの段階で、すでにそれなりの作業時間が発生するので、業者からするとあまりありがたい話ではありません。

また、実際に作業してみると見積もりで想定した以上の作業が発生することもあります。見積もりはあくまでも目安として考えたほうが良いでしょうね。

最終的に「高い」と判断するのは、ユーザーの自由ではありますが、だからといって無闇に値切るというのもあまり感心できた話ではありません。作業工賃、パーツ代など、詳細な明細があり、ショップやディーラーはそれに基づいた金額を請求しているのです。

場合によっては高額になる修理代を出して修復暦のあるクルマに乗り続けるよりは、新車に乗り換えた方が長い目で見れば割が良いと考える人もいますし、逆に別なクルマを買うよりは、修理したほうが結果的には安く済むと考える人もいます。

修理代を見て「高い」と単純に考えてしまうよりも、その価格に見合ったメカニック技術や苦労があってこそクルマは万全の体制で乗ることができると考えてくださいね。

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