輸入車は右ハンドル、左ハンドルのどちらが高く売れるのか?

左ハンドルが好まれた昔の輸入車

BMW 3シリーズ

輸入車が現在のように当たり前で無かった時代、左ハンドルは輸入車であることの象徴であり、また「自分は外車に乗っているんだぞ!」という一種のステータスでもありました。

高いお金を出して買う輸入車だからこそ、そのステータス性をわかりやすく最大限にアピールするため、輸入車は左ハンドルが好まれたのです。バブル期はその典型で、イギリス生まれのジャガーやベントレーまで左ハンドルが好まれました。

また、そういったことから、当時の輸入車は左ハンドルのほうが査定額も高くなったのです。

右ハンドルが増えた現在の輸入車

アウディ Q2 2017

しかし、本来ハンドルの位置というのはステータスのためではなく、その国の交通法規によって決まるものです。右通行なら左ハンドル、左通行なら右ハンドルのほうが、理にかなってますし、安全性や利便性で絶対的な優位性があります。

安全性に関して言うと、交差点での右折待ちや追い越しの場面、住宅の壁などが高く見通しの悪い交差点などでは、右ハンドルに比べ、左ハンドルは安全性で問題があります。

また、右折時では、対向車線に右折車がいると、その後ろから来る直進車などが非常に見えにくいですし、2車線道路での追い越しの際も対向車が見えにくい、壁などが高く見通しの悪い交差点では視野が極端に狭くなってしまいます。

とはいえ左ハンドルにもメリットは少なからずあります。まず、運転席が歩道側なので路上駐車などの際、乗降しやすい。また左折時の巻き込み確認をしやすいなどです。しかし総合的に考えると、左側通行なら右ハンドルのほうが安全ですし、乗りやすいと言えるでしょう。

利便性でも、道路の料金所や駐車場の精算機などで、左ハンドルに不便を感じることがあります。

安全性や利便性の他にも、輸入車メーカーはビジネス上、日本やその他の右ハンドル国の市場が無視できない規模になったというのも理由のひとつかと思います。

その昔は小規模な日本市場のために、わざわざコストをかけてまで右ハンドルの日本仕様を設定するメリットが少なかったはずですが、現在売れ行きなどから右ハンドルを設定するだけの意味があるということです。

左ハンドルと右ハンドルの査定はどちらが高い?

お金

では、左ハンドルと右ハンドルの車ではどちらが査定は高いのでしょうか。あくまでも全体的な傾向としてということになりますが、答えは「右ハンドルのほうが高い傾向にある」となります。

以前のように、左ハンドルにステータス性を求める方は少なくなり、輸入車でも右ハンドルが圧倒的に多い状況では、やはり万人受けする右ハンドルに大きな需要があるということです。

ちなみに、筆者は輸入スポーツカーの左ハンドルMTという、現在ではレアな部類の中古車に乗っていますが、購入時に同一車種かつ、ほぼ同等条件の車両より安く購入することができました。

しかし、「なにか訳ありなのでは?」と少々心配になり、ディーラーの方になぜこの車は安いのか聞いてみると、「左ハンドルのうえにマニュアルなので…」という答えが返ってきました。

趣味性の高いスポーツカーでもそう言われるような現状ですので、やはり誰もが乗れる右ハンドルのほうが平均的には査定額も高くなるようです。

車に対する特殊な嗜好の無い、ごく一般の方も当たり前に乗るようになった、BMWやメルセデス・ベンツのようなブランドや輸入車エントリーモデルは、より一層その傾向が強いと思われます。

状況によっては例外も…?

全体的な傾向としては、査定が低くなってしまう左ハンドルですが、状況によっては査定が高くなることもあります。

まずひとつは、本当に希少な車の場合。基本右ハンドルのモデルなのに極々わずかだけ左ハンドルがあるというような場合は、査定が高くなるかもしれません。これは、レアものを集めるコレクターのような方の需要があった場合ですね。また、フェラーリやランボルギーニなど、超高級車も左ハンドルのほうが高い場合があります。

そして、もう1つは、海外へ流す場合です。これは、日本で左ハンドルが嫌われるのと同じで、右側走行の国では右ハンドルが嫌われるからです。よって、多走行や低年式で国内では値がつかないような左ハンドル車も、海外オークション等へ出す前提だと、同条件の右ハンドル車より高く売れる可能性があるのです。

以上、左ハンドル車の査定については、右ハンドルより全体的に低い傾向という結論になりましたが、強いこだわりがある方は左ハンドルでもなんでも、欲しい車に乗るのが一番なのではないでしょうか。それに対して、少しでもリセールバリューを考えるという方であれば、無難に右ハンドルのほうが良さそうですね。

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