フェンダーミラーからドアミラー、ミラーレスへ…。サイドミラーの変化まとめ

義務付けられていたフェンダーミラー

日産 スカイライン 2000GT 1971

1983年以前、”道路運送車両法”によってボンネットのある車はサイドミラーをフェンダーに取り付けることが義務付けられていました。これは、少ない視線移動で後方を確認しやすくにするための、安全の観点からの取り決めでした。

しかし外国には、こういった決まりは無く、サイドミラーはドアに付いているか、ドアの少し前あたりについているものが多く存在しました。こうなると、外国の車が日本へ参入するのに大きな障壁となってしまいます。

当然外国メーカー各社からは「後方を確認する目的をはたしているから認めて欲しい」という声が上がります。また日本国内からも、デザインの観点から「サイドミラーをドアに付けることを認めて欲しい」という要望が後を絶ちませんでした。

フェンダーミラーのメリット・デメリット

【メリット】
・死角が少ない
・助手席側のミラーを見るために首を振る必要がない

【デメリット】
・電動でない場合、角度調整をするためには、わざわざ降りて調整する必要がある


主流となったドアミラー

日産 パルサーエクサ

そういった要望を受けた1983年3月、規制緩和が実現し、ドアにサイドミラーを取り付けることが認められました。

この規制緩和にまっさきに飛びついたのは、1983年5月に追加グレードとしてターボモデルを発表した日産 パルサーエクサでした。

以降、日本車でもドアにサイドミラーを取り付けるスタイルが主流となりました。

ドアミラーのメリット・デメリット

【メリット】
・よほど車幅が広くない限り、車内から角度調整が可能
・電動調整が主流

【デメリット】
・フェンダーミラーと比べると死角が多い
・助手席側のミラーを見る際には首を振る必要がある

いまでは当たり前!電動格納式ドアミラー

日産 ローレル(C32型)

そして、今となっては、当たり前の装備になっている電動格納式ミラーを初めて装着したのは、1984年10月発売となった日産 ローレル(C32型)でした。

電動格納式ミラーは、駐車場が狭いといった日本の自動車事情から生まれたもので、輸入車の電動格納式装着は日本車よりも遅れました。

次々と登場し始めたミラーレス

2016年にミラーレスが解禁になりました。

市販された車両はまだありませんが、このミラーレスは、車両の燃費向上と騒音、さらに突起物を減らすことによるトラブルの減少が期待されています。

その構造は簡単なもので、両サイドをカメラでモニターし、その映像を車内に映し出します。BMW i8ではリアビューカメラと合成された映像が、バックミラーに映ります。

また、ミラーレスではないのですが、マツダのブラインド・スポット・モニタリング(BSM)では、異なる車線の後方から接近してくる車をモニターして、ドライバーにインジケーターと警告音で知らせるという技術もあります。これは、すでにBMWがスクーターに搭載して発売しています。

ミラーレスが解禁となったことで、車両デザインやドライビングの変化が期待されましたが、現在のところ電子式であることによるデメリット(故障するとミラーがない状態と同じ)が勝っているようで、本格的な実用化にはいたっていないというのが現状です。

この記事をシェアする

最新記事