アメ車、イタ車、仏車、日本車など、国による車の特徴の違い

日本車と輸入車の違いは?

自動車は、生産国や仕向地の道路事情や国民性、メーカーの自動車造りにかける哲学、自動車に求める使い勝手や燃費、社会的ステータスなど、多くの要素により企画・開発・製造されます。

日本のメーカーと海外のメーカーとの間に大きな違いがあるのは、このような要素が反映されているからです。なかでも生産国の道路事情や国民性など、お国柄が大きく関係しています。

日本車の傾向

トヨタ プリウス

ガソリンの原料である石油を輸入に頼っている日本では、少ない資源の効率的な有効利用を志向するユーザーが多く、経済観念も高いので低燃費で壊れにくい車両が求められます。

日本車の進化は、低燃費とともにあったと言っても過言ではありません。そのためには、車両の軽量化も有効で、部品の機能を集約し点数を絞り込んでいます。部品の少なさは故障発生率の低下、修理点検の簡便さと修理費用の削減に寄与します。

しかし以前は、ボディの軽量化と耐久性はトレードオフの関係でした。そのため日本車の寿命が輸入車より短いのは、ボディそのものの耐久性が低いからとも言われてきました。そこで日本では、1台の車両を長く使用するより、定期的に買い換える自動車文化となっています。

輸入車の傾向

BMW 7シリーズ 2015

一方、欧州車は使いやすく、長寿命であることが求められています。使いやすさとは乗降性や荷物の積載性だけでなく、日常域で十分なパワーを発揮し、運転者の意のままに巡航できること、優れたハンドリングと車体の取り回しの良さ、しっかり止まることが挙げられます。

つまりは、自動車の基本性能を追求していることが、使い勝手の良さとして認識されているのです。

その性能を実現する要がボディで、頑丈かつエンジンパワーや路面からの衝撃をいなせるよう設計されています。ボディが頑丈でしっかりしているからこそ、自動車本来の使い勝手の良さとドライバビリティを追求でき、耐久性も向上します。結果、欧州車の寿命は長くなる傾向にあります。

反面、車両重量が重くなることで、燃費は悪化。20年ほど前までは、輸入車に低燃費を求める人は少数でした。

現在ではボディ解析技術や新素材により、設計思想はそのままにボディの軽量化に成功したり、効率的な燃焼と低回転からリニアに過給するターボを備えた小排気量エンジンを採用するなどの工夫で、燃費は向上しています。

輸入車国別の傾向

ドイツ車の傾向

メルセデス Sクラス 2017

ドイツはマイスター(匠)が尊ばれる国民性の国です。特に機械分野では、精巧で信頼性が高いイメージで、日本の職人に通じるものがあります。

ドイツは自動車という機械を正常に機能させるため、頑丈かつ精巧に作り込んでいます。その成果がメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ、VWといった世界的ブランドを生み出しているのです。

アメリカ車の傾向

フォード F-150 2018

アメリカは雄大な大陸を、ゆったりと走る車が求められます。運転者も大柄なため、ボディには巨大さが求められます。

巨大なボディとゆったりとした走りを求めた結果、アメリカ車は大排気量、大トルクが主流となり、比較的高回転を苦手とするOHVが今もなお採用されています。

フランス車、イタリア車の傾向

アルファロメオ ジュリエッタ 2014

フランス車とイタリア車は、似た傾向にあります。どちらも大型サルーンは少なく、むしろ小型車が中心。道路も市街地が石畳で、サスペンションが良く動き、路面からの衝撃を吸収するいわゆる「ネコ足」です。

さらにデザインも方向性は違えど、特徴的です。フランス車はオシャレで小粋でカジュアル。イタリア車はアヴァンギャルドで生物的で、どこかしら色気を漂わせています。小型車が中心であるあたり、日本車に傾向が似ています。

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事