レストアとオーバーホールの違いは?

自動車におけるレストアとは?

ホンダ NSX 初代 1992

レストアは、英語でrestoreです。意味は「元通りにすること」。

自動車用語として使用する場合、経年劣化した車両を新車同様の状態に復元することを意味します。

修理範囲は車両全体で、エンジン、トランスミッションなどパワートレーンはもちろんのこと、外装板金、外装塗装、内装、シート表皮の再現など…まさに自動車まるごとの修理になります。

自動車におけるオーバーホールとは?

12型ロータリーエンジン

オーバーホールは英語でoverhaulです。意味は「分解検査する」「徹底的に見直す」です。

自動車用語では、一定期間使用した機会を分解し、検査・修理を行うこと。おもに、エンジンやトランスミッションなどのパワートレーン系を分解・洗浄・修理し、新品時と同等(またはそれ以上の)状態に仕上げることです。

金属でできたエンジンは、どれほど大切に扱ったとしても、使えば使うほど各部が摩耗します。ミッションもしかり。たとえばピストンのクリアランスが大きくなれば、圧縮漏れがパワーダウンにつながりますし、吸排気バルブはガイドというパーツが摩耗することで首振りが起こります。

またロータリーエンジンの場合はさらに厄介で、ローターがロータリーハウジングと接触し互いに傷つくのを防ぐため、ローターの周囲には4種類のシールが貼られています。これらシールは先述の目的のための消耗品であり、かつ作動室の気密性を高める効果があります。摩耗してはロータリーエンジンの出力低下にもつながるため、定期的な交換のためオーバーホール(分解修理)する必要があります。

オーバーホールは、通常、内外装の修理を意味することはありません。

自動車におけるレストアとオーバーホールの違い

BMW 507 レストア

自動車をまるごと新品状態に復元することをレストアと呼び、なかでもエンジンやトランスミッションなどの機械類を分解・修理することをオーバーホールと呼んでいます。

どちらも新品同様に復元・修理を行う作業ですが、レストアは修理対象が広く車両全般に使用できるのに対し、オーバーホールは修理対象が狭く、機械類に限られます。

自動車メーカーによるレストアサービス

マツダユーノスロードスター

長年に渡り自社製品を利用してもらえるよう、レストアサービスを行っている自動車メーカーもあります。日本の自動車メーカーでは、ホンダの初代NSX、ニスモのスカイラインGT-R(R32-34)に続いて、マツダが、初代ロードスター(NA型)のレストアサービスを開始します。

ロードスターに関しては、当時のタイヤやウッドステアリングも現代の技術で再製造し、他車両部品もマツダが再生産するとのこと。いずれ対象車種も拡大し、RX-7も加えて欲しいところです。

海外メーカーでは、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、アストンマーチン、メルセデス、BMWなど、歴史あるメーカーが、それぞれレストアサービスを手がけています。

なかでもフェラーリは、レストアサービスを通じビンテージフェラーリの真贋を判定し、証明書を発行しています。副産物としてはオークションでビンテージフェラーリに高額な落札価格がつきます。これもフェラーリブランドへの信頼の証ですね。

ショップによるレストアサービス

日本では年代車のレストアは、専門業者(ショップ)が、数多く手がけています。取り扱い車種もショップのこだわりが感じられるチョイスです。代表的なところではロッキーオート、R31HOUSE、カーショップフレンドなどです。

ロッキーオートではハコスカやケンメリ、S30/130型フェアレディZのレストアや、現代版エンジンへの載せ替え、エアコン装備など、独自の改造も行っています。さらにトヨタ 2000GTの外観を現代基準で忠実に再現した、R3000GTなども製造しています。

R31HOUSEは、7代目R31型スカイラインを専門に手がけます。レストアで新車同様に復元するだけでなく、現代基準で乗りやすい自動車になるようエンジン・排気系・ROMチューニングも手がけます。

カーショップフレンドは、あぶない刑事でお馴染みの2代目F31型レパードのレストア。2代目レパードは1986年から1992年に製造されており、最新型でも25年落ちです。当然パーツも無いため、カーショップフレンドで部品を開発、製造、取付を行っています。

他にもレストアを手がけているショップは、数多くあります。もし愛車のレストアをお考えなら、専門のショップを探して相談してみましょう。

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事