フードトップモールやニスモダクトなど…R32-R34 GT-Rに装備されていたパーツの効果とは?

まずは「フードトップモール」

日産 スカイライン GT-R 1995

フードとは、ボンネットのこと。ボンネットフードなどとも呼ばれます。

ボンネットの先端部分であり、フロントグリルのちょうど上の部分についているのがフードトップモール。GT-Rのエンブレムを際立たせるための庇にも見えますが、そうではありません。

フードトップモールは、ボンネット上へ流れる空気をグリル側に流すことで、ラジエターやエンジンルーム内の冷却に一役買っています。R32では、NISMOバージョンのみ標準装備されたパーツでした。

R32-R34はハイパワーエンジンゆえに、熱の発生も相当なもの。バンパーだけでなくフロントグリルからも空気を取り込み、冷却の手助けをするのです。

サーキット走行などの際に、水温が数度下がるという話もあります。最高速という点では、空力の邪魔にもなりそうですが、冷却という意味では効果がありそうな部品と言えます。

いわゆるブタバナ…「ニスモダクト」

日産 スカイライン GT-R

GT-Rの象徴と言うべきか、これを見るとGT-Rだと判断してしまうくらいの装備が、R32のニスモダクトです。

フロントバンパーのナンバープレートを取り付ける左右部分に追加でダクトを設けて、少しでも多くの冷気を取り込むために設置されています。

左右に開いた大きな穴から、ブタ鼻と言われることも…。しかし、非常にアンバランスなそのイメージが、むしろGT-Rの武骨さを象徴するかのようでカッコいいエアロパーツとなっています。

なお、このブタバナは、有名な漫画「湾岸ミッドナイト」の作中では、ニスモダクトの装着で最高速が2km/h落ちると描写されていました。

鋳鉄ブロックのための「アルミフェンダー・ボンネット」

R34 スカイラインGT-R

モデルや形式により差異はありますが、スカイラインGT-Rにはアルミのフェンダーとボンネットが採用されていました。なお、直6最終となるR34では、カーボンボンネットの設定も。

ハイパワーユニットであるRB26DETTが、鋳鉄ブロックを用いており、非常に重たいエンジンであったことが、採用の理由として挙げられます。

昭和から平成という時代であり、ハイパワーを絞り出すエンジンのブロックにアルミを用いるという時代ではありませんでした。そこで、重量級エンジンであったRB26DETTの重さをカバーするために、フェンダー、ボンネットといったフロントまわりの部品にアルミが使われていました。

しかし、それでも重いフロントまわりに耐えきれず、後年はブレンボ製のキャリパーを装備するなど、制動力向上と対フェード性強化が行われています。

GT-Rのこれらの対策は、すべてレースで勝つため。グループAから始まり、JGTC、ル・マンなど、多くのレースシーンで活躍してきたGT-Rだからこその「こだわり」の装備といえます。いずれも、GT-Rを引き立てる装備であることに間違いありませんね。

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