新型NSXを間近で見ないけど…本当に売れているの?

ホンダ NSXとは?

ホンダ NSX

1990年にデビューした初代NSXは、ホンダ2度目のF1参戦を機に世界に通用するホンダの技術力の象徴としてデビュー。ミッドシップ2シーターのスポーツカーでした。その後、2度の大幅なマイナーチェンジを行い、2006年まで製造。じつに16年間に渡り、フルモデルチェンジなしで販売されました。

2代目の新型NSXは2016年に発表され、日本では2017年2月より販売を開始しています。

生産拠点はアメリカ・オハイオ州メアリズビルの「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)」。販売上、国産車として扱われますが、統計上ではホンダ・オブ・アメリカが生産するアメリカ車扱いとなります。

エンジンは、3.0L V6DOHC(1997年以降は3.2L V6DOHC)から3.5L V6DOHCツインターボ+3モーターに、駆動方式はMRから電子制御式トルクベクタリング機能を備えたSH-AWDへと大幅に進化しています。それにともない、価格もアップ。

初代デビュー時の価格が800万円であったのに対し、2代目は2,370万円とおよそ3倍に。性能だけでなく、価格でもフェラーリ、ランボルギーニと同じ土俵に上がりました。

2017年6月のNSXの販売台数は?

ホンダ NSX 2015

日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した2017年6月度の輸入台数統計によると、スポーツカーをお主に取り扱うメーカーの輸入台数は次の通りです。

1位 フェラーリ 93台
2位 ランボルギーニ 59台
3位 アストンマーチン 33台
4位 ホンダ 20台

2代目NSXの価格帯だとフェラーリやランボルギーニでは、エントリーモデルです。さらに高額な車両も用意されていますが、それでもフェラーリは4.6倍の93台、ランボルギーニも2.9倍の59台を輸入しています。対するホンダは20台。ホンダの国内モデルで海外生産車は2017年7月現在、NSXだけですから、20台すべてNSXと考えても良さそうです。

2017年2月27日にNSXが日本で発表された後、ホンダが輸入した乗用車は3月が33台、4月が24台、5月が22台です。すべてNSXと仮定しても6月までの合計で99台。フェラーリ単月の輸入台数とほぼ同じです。これでは街中でも見かけないはずですね。

では、なぜNSXの輸入台数が少ないのでしょうか?

ホンダ NSXの輸入台数が少ない理由

ホンダ NSX 2015

①納期が不明すぎる

ホンダ NSXはカタログモデルですが、アメリカ人の匠によるほぼ手作りのクルマです。某ホンダディーラーによると、すでに初回受注で2年先納車分まで埋まっており、次の受注がいつになるのか、そもそも受注するのかすら不明な状況なのだとか。

購入契約をしてもいつ手元に届くかわからないNSXよりも、同じ価格帯なら確実に入手できるフェラーリやランボルギーニを選ぶのも普通でしょう。

②そもそも日本への割当台数が少ない

オハイオ州のPMCでは北米のみならず、世界市場向けにNSXが生産されています。その数は、1日あたり8台。年間でも約1,500台。うち日本への割当台数は年間100台ということなので、1ヶ月には8~9台という計算になります。

この割当は、初代モデル後期型が2005年には月間5台程度の販売であったことを参考にしたのかもしれません。

しかし、JAIAの統計にある20台程度の輸入車がすべてNSXであるならば、実際の輸入量は計画の2倍。ホンダの思惑以上に、2代目NSXは売れていることになります。

③値段が高すぎるのでは?

いかにNSXがスポーツカー然とし、フェラーリやランボルギーニに対抗できる性能を秘めていても、やはりホンダ車です。国内メーカーでありながら、2,000万円オーバーという価格に尻込みして、ライバルメーカーと同じ価格帯なら、ライバルを選ぶという心理が働くことも否定できません。

なぜならば、こういった価格帯のスーパースポーツを購入するユーザーのなかには、実質的な性能よりもブランド力やリセールバリュー(投機対象)にお金を支出する傾向のユーザーが含まれているからです。

とはいえ、すでに200台を受注していることから、価格の高さはそれほど影響はないのかもしれません。


④2代目NSXは販売開始からまだ半年以内

2代目NSXはその話題性からメディアに取り上げられる機会も多く、何度も目にしているため、販売からすでに何年も経過しているように勘違いしていませんか?

実際は、日本で販売開始してから、まだ半年も経過していない新型車です。そう考えると、少ないのは止むを得ないでしょう。

新型NSX、早く見かけたいものです。すでに街で見かけたあなたはラッキーかもしれません。

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