アンチ軽も認める!? 日本が誇る軽自動車3選

ホンダ S660 α

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庶民の足、ともいえるのが日本の独自規格「軽自動車」。サイズ、排気量などスペック面で大きな制約がある反面、税制度に圧倒的な優遇があるため、各メーカーが販売に力を入れている人気カテゴリーです。その一方で、小排気量からくるパワー不足や黄色ナンバーによって、普通乗用車オーナーからは蔑視されてきました。しかし現在、そうした評価を跳ね返すモデルが多くなっているのです。

Chapter
「敢えて軽に乗る」という価値観
軽自動車SUVといえば、この1台!『スズキ ジムニー』
電動オープンの本格スポーツカー『ダイハツ コペン』
新たな価値観を世に問うた『スズキ ハスラー』

「敢えて軽に乗る」という価値観

360ccの小型車両として、その歴史をスタートさせた軽自動車。言わずとしれた日本独自のガラパゴス規格です。

現在、排気量660cc、全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下、また出力の自主規制64馬力以下という制約がありますが、その代わりに税金が格安であることから、各メーカーが売れ筋車種としてラインナップしている規格です。

他方で、低排気量で元来低廉なモデルという立ち位置であることから、「安っぽい」「走らない」などネガティブな評価があったのも事実。端的にいえば”黄色ナンバーは貧乏くさい”というアンチの声が一部にあったのです。

その立脚点が”庶民のクルマ”という存在ですから、低廉に仕上げる必要もあり、そうした評価もある意味では仕方のない部分もありました。しかし、現在の軽自動車は、その商品力が大きく向上、また世界中での環境意識の高まりからダウンサイジング志向が進んでいるため、「あえて軽自動車に乗る」というユーザーが増えているのです。

今回は、そんな軽自動車のなかでも、アンチの声も出ないほどの商品力があるモデルを紹介しようと思います。

軽自動車SUVといえば、この1台!『スズキ ジムニー』

世にSUVという言葉が生まれる前から高い悪路走破性で人気を博していたのがスズキ ジムニーです。

ラダーフレームにシンプルな設計、さらに軽量なボディなど、凡百のSUVモデルとは一線を画す走行性能が高い評価を得ています。

クロカンなどを楽しむ方には、カスタムベースとしても高いニーズがある、日本の誇る名車です。

電動オープンの本格スポーツカー『ダイハツ コペン』

軽自動車のスポーツモデルはいくつかありますが、2002年にデビューしたダイハツ コペンはまさに衝撃的なモデルでした。

軽市販車では世界初となる電動油圧ポンプを使用した開閉式ルーフのアクティブトップ仕様に加え、3気筒主流の軽自動車にあって、直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載しているのも、スポーツモデルを作る!というダイハツの意地を感じさせてくれました。

ファニーかつスポーティなレトロテイストでまとめられたスタイルで、セカンドカーとして人気が高まったモデルで、カスタムパーツも多数販売されています。

2014年に現行の2代目となり、エンジンは直4から直列3気筒となってしまいましたが、アクティブトップはそのままに、ボディパーツを換装できる「ローブ」、初代のようにクラシカルなテイストを持った「セロ」、無骨なテイストを持たせた「エクスプレイ」と、ラインアップを拡充しているのも興味深いところ。

週末にルーフを開けて、特別な時間を楽しめる、そんな魅力的なモデルなのです。

新たな価値観を世に問うた『スズキ ハスラー』

最後に紹介するのは、スズキ ハスラーです。ホンダ S660や、スズキ アルトワークスといったスポーツ系も魅力的ですが、別の観点からチョイスしました。

軽自動車SUVとして、すっかり市場に定着したハスラーの魅力は、まずデザインです。トヨタのFJクルーザーをデフォルメして小型化したような愛くるしさと、カラフルで豊富なボディカラーで、老若男女問わず人気です。

さらに、S-エネチャージを採用し環境性能も良好。結果、「軽自動車だから買う」という消極的な理由ではなく、「ハスラーが欲しい」と思わせてくれる商品力があります。

日本経済は、成熟の時期を過ぎました。この先は人口減少が進み、現役世代が少なくなり(=税収も低下していく)、超高齢化により社会扶助費は増えていく。そうした社会がどのように変革していくのか、私達は真剣に考え、受け止めていかなければならない時代に突入しています。

そんななかで「真の豊かさとは?」ということが私達にとっての重要なテーマとなるでしょう。

ハスラーを見ると、ついそうしたことを考えてしまいます。つまり、クルマとして必要最低限の要素を満たし、それでいて充分に魅力を感じられ、所有する満足感が得られるクルマ。もちろん経済的、環境への負荷も少ない。

こうした価値観は、現在の軽自動車に共通したものかもしれませんね。

パラダイムシフトにより、排気量の大きいクルマに憧れる価値観は古いものになってきました。今回紹介したモデル以外にも、商品力の高い魅力的な軽自動車は多数販売されています。

究極のダウンサイジングモデルたる「軽自動車にあえて」乗る。そんな時代になってきたと言えるのかもしれませんね。

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