公用車の私的利用…どこまでが許されるのか?

公用車とは何のためにある?

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公用車とは、官公庁や地方自治体などの公的機関が業務に使用する自動車の総称で、会社における社用車のようなものです。

国会議員における公用車は、政府の政務官以上の限られた議員に与えられるもので、すべての国会議員に付くものではありません。つまり、重要な任務を与えられている要人のみ使用ということになります。

多忙を極める議員は、移動中も機密性の高い連絡を取り合うこともあり、セキュリティ上のことも考慮して、公用車の使用が許可されています。もちろん、公用車の使用やそれに関わる経費は税金で運用されています。

公用車の保育園送迎は何が問題?

女性 ドライブ

公用車はその名の通り、公用で使用することを前提とした車両です。しかし今回の、子どもを送迎する「私用」目的で公用車を使った…これは公私混同だ!と非難を浴びているわけですが、ここで問題になっているのは、職場(議員会館)にある保育所に子どもを預けることが「私用」なのかどうか?ということです。

会社勤めの母親たちは、そのほとんどが出勤途中に保育園に寄って、子どもを預けてから出勤します。電車通勤の場合は会社から支給された通勤定期を使って保育園まで行くでしょう。車通勤が許されている職場なら、通勤用に支給されたガソリンを使って保育園に行くでしょう。

この議員の行為を公私混同というなら、通勤途中に子どもを預けるのも、買い物をして帰るのもダメということになりますよね?

そもそも総務省のルールはどうなっているのか

公用車を管理する総務省では、”公用車を使って送迎する場合、移動経路を大きく外れることがなければ家族が同乗していても問題ない”といった内容のルールとしており、「自宅⇒私用⇒公務」と「公務⇒私用⇒自宅」の経路での公用車使用は認められているそうです。

しかし、あくまで通勤経路を大きく外れないことが前提です。となると、保育園送迎はルール上では全く問題ないということになります。ましてや、国会議員が利用する保育園は職場の中にあるわけですからね。

チャイルドシートは使用していた?

チャイルドシート

別の視点についても考えてみましょう。公用車での保育園送迎は規定で問題ないとしても、この議員はきちんとチャイルドシートを使用していたかどうか、です。

これは定かではありませんが、もしチャイルドシート不使用であれば、"道路交通法違反"になります。しかし、この場合も、母親である議員の違反となるのではなく、公用車のドライバーが「幼児用補助装置使用義務違反」で点数-1点となります。反則金はありません。

結局問題となった女性国会議員は、「公用車での送迎はやめて、徒歩でベビーカーを押して送迎します」と言って謝罪をしました。きっと事態を早く収束させたかったのでしょう。しかし、ルール上問題ないのであれば、堂々と公用車での送迎を続けて欲しかったですね。

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