市街地で大活躍!? 全長3m以下の小さな車5選

元祖コンパクトシティコミューター「スマート フォーツー」

全長3メートル以下の車となると、欧州のマイクロカーを除くと、新車販売されているものは非常に少ないものです。ホイールベースがどうしても短くなってしまうわけですから、居住性や乗り心地など、ある種の割り切りが必要になります。

そうした面を逆手にとり「割り切ったモデル」としてリリースされたのが、スマート フォーツーです。初代モデルでは、600ccエンジンを搭載した軽自動車規格仕様の「スマート フォーツーK」も日本で人気を博し、現在でも街中でたまに見かけることがありますよね。

現在はモデルチェンジを行い、3代目モデルと進化を続けていますが、一貫してリアエンジン&リアドライブという個性を持っているモデルです。

■スマート フォーツー クーペ(現行モデル)
ボディサイズ:全長2,755mm×全幅1,665mm×全高1,545mm
最小回転半径:3.3m

和製スマート?「スズキ ツイン」

スズキ ツイン

前述のスマート発表から6年後となる2003年、なんとスズキが2シーターの軽自動車をリリースしました。スズキの軽で2シーターというと、名車カプチーノを想起しますが、そうしたスポーツモデルではなく、シティコミューターと割り切った2シーターモデル。まさに、和製スマートというモデルだったのです。

600kgを切る軽い車重に、44psを発生する660ccエンジンを搭載し、燃費は26km/L(10•15モード燃費)をマークしています。特筆すべきは、そのガソリンエンジンモデルに加えて、軽自動車で初めてハイブリッドモデルを用意したところ。車重は、モーター&バッテリー搭載で100kg以上重くなっていますが、燃費は34km/L(10•15モード燃費)と非常に優れていました。

少々奇抜すぎたコンセプトと、実用車で2シーターなのが受け入れられなかったのか、2005年に生産を終了、わずか2年で市場から姿を消すこととなりました。しかし1,800mmというショートホイールベースによる回頭性能は、日本の狭い路地で最高の武器になったことと思います。

■スズキ ツイン(2005年生産終了)
ボディサイズ:全長2,735mm×全幅1,475mm×全高1,450mm
最小回転半径:3.6m

現代に甦ったオート三輪?「 ダイハツ ミゼットⅡ」

ダイハツ ミゼットⅡ (1996)

自動車黎明期、ダイハツのオート三輪、ミゼットは高度成長期の日本を支えたモデルでした。その愛くるしい姿と、実用性をコンセプトに現代に蘇らせたのが、1996年発表のダイハツ ミゼットⅡです。

さすがに4輪車となっていますが、リアの車幅が狭められており、往年の雰囲気をなんとなく醸すデザインにもなっているのが面白いところです。実用性という意味では軽トラックに劣るわけですが、その愛くるしいデザインからある種のパイクカーという見方をしても良いかもしれませんね。

さて、このミゼットⅡも全長3メートル切りをするコンパクトカーでもあるのです。初期モデルは1名乗り、MT、エアコンレスとまるでレーシングカーのような!? 尖ったモデルでしたが、2名乗り仕様やエアコン、ATの用意、またカーゴ仕様など、ラインナップが拡充されました。なんだかんだと、なかなか愛された2代目ミゼットなのでした。

■ダイハツ ミゼットⅡ/後期型(2001年生産終了)
ボディサイズ:全長2,895mm×全幅1,335mm×全高1,650mm
最小回転半径:3.6m

トヨタのご乱心!?「iQ」

さて、全長3メートル以下の普通車と聞いて、多くの方が真っ先に浮かべるのがトヨタ iQではないでしょうか。

2008年にリリースされたiQは、少々浮いた存在にも感じますが、これは当時トヨタがヨーロッパのAセグメントに力を入れようとした名残といえるかもしれませんね。現在は、アイゴというモデルがAセグメントに投入されています。

パッと見、スマートフォーツーのように2名乗りモデルに見えるのですが、リアシートに2座用意されており、なんと4名乗車登録という不思議なモデル。とはいえ、リアはほぼ荷室と考え、実質2シーターとしての運用が現実的な気もします。

パワーユニットには直列3気筒 1.0L、直列4気筒 1.3Lの2タイプを用意。1トンを切るボディのため、なかなかキビキビと走るモデルであり、なんと1.3L仕様には6MT仕様、さらには2012年にはGRMN Supercharger仕様も発表、2016年に生産終了となるまで、独特過ぎる個性を放ったモデルでした。

■トヨタ IQ(2016年生産終了)
ボディサイズ:全長2,985mm×全幅1,680mm×全高1,500mm
最小回転半径:3.9m

横浜を走っていたあのモデル「ルノー TWIZY」

最後に紹介するのはEVモデル、ルノー TWIZYです。残念ながらいまだ日本で販売はされていませんが、横浜のみなとみらい地区などで黄色ナンバーを付けて走るこのモデルを見た方、あるいは乗車した方がおられるかもしれませんね。

日産本社のある横浜や一部の地方自治体にてNew Mobility Concept(ニューモビリティコンセプト)…いや「チョイモビ」といったほうが通りがよいでしょうか、カーシェアリングやレンタカーとして展開がされていました。現在でも乗れる場所があるようなので、チェックしてみると良いかもしれません。

さてこのTWIZY、ノーマルタイプは17馬力を発揮し、最高速度80km/hという性能のようです。航続距離は約100km。全長は、今回紹介したなかでも最短。もう少しスペックを強化して安価で国内販売してくれたら、欲しいという方も多いかもしれませんね。

■ルノー TWIZY(国内販売なし)
全長2,337×全幅1,191×全高1,461mm
最小回転半径:3.4m

コンパクトなモデルは、車重も軽くなりますし、環境性能についても有利になります。必要最低限のスペックで良い、という割り切りも逆手にとれば、既存の価値観を超越した魅力的なモデルが登場するのかもしれませんね。

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