ポルシェの指定タイヤ「N指定」とは?他と何が違うのか

ポルシェ純正承認の「N指定」タイヤ

ポルシェ タイヤ

ポルシェは、純正装着タイヤとして承認したタイヤに対して、Nから始まる認定コードを発給しています。これは、ポルシェの要求に合わせて製造されたタイヤであることを表しています。

このNが付いたタイヤは、古いモデルの時代には絶対で、ディーラーでは基本的にこの指定タイヤの装着を求めていたといいますし、ディーラー車検を行う場合などに関しても、指定タイヤでないと行わないというケースがあったようです。

もちろん、ポルシェという特殊性の高い車に対して、最大限の性能を発揮するための措置と思われますが、ここまで徹底しているのもなかなか珍しいですね。

ちなみに、一般的な車検は認定タイヤでなくても問題ありません。車検での検査項目はグリップなどは関係なく、トレッドの摩耗状態やはみ出しの有無、スピードメーターの誤差になりますので、当然といえば当然ですね。

必要なのは911のための性能

ポルシェ タイヤ

このN認定は、主に911系のタイヤにみられます。911は、AWDモデルも増えていますが、基本はRRレイアウトのスポーツカーです。

RRというレイアウトは、荷重のほとんどをリアタイヤで受け止める必要があります。911の場合、フル加速で荷重バランスは1:9にもなるのだとか。それほどリアタイヤの負担は大きいのですね。ちなみに、ブレーキングで5:5になるので、ブレーキング時のバランスに優れています。

つまり、フロントとリアの仕事量がときには極端に違ってしまうのが911であり、そのためリアはサイドウォールが強化されたり、前後のグリップ力をバランスさせたりということが必要なのです。

現在は、ランフラットタイヤやハイグリップな公道用タイヤも存在していますので、市販品でも十分なようにも思われますが、他にもタイヤを限定する理由があるようです。

前後の外径を合わせるための微妙な違い

ポルシェ タイヤ

RRの911は、フロントの操舵性、リアのトラクションを確保するため、前後のタイヤサイズが異なっています。そのため、微妙に外径がずれることになります。この外径のずれを修正するため一部のタイヤでは、トレッド面を削って前後の外径を合わせる処理もされています。

年式により異なりますが、このような細かな配慮が911のパフォーマンスを支えているといっても過言ではないのです。

ちなみに、ミシュランのサイトには、ポルシェ承認タイヤをリストアップしたページがあり、335という極太サイズのタイヤの存在も。一般的な乗用車であれば、太くても215~225。

教習所などで、タイヤの接地面積はハガキ一枚分程度と言われることもありますが、335サイズとなると封筒一枚分くらいになりそうですね。

日本のあのスポーツカーもタイヤ指定?

日産 GT-R 2016

日本が誇るスポーツカーともいうべきニッサンGT-R。日産GT-Rでは、ポルシェのような認定タイヤというものではないですが、メーカー指定のタイヤがあり、このタイヤ以外だとメーカー保証の対象外になります。

ブリジストンから供給されるGT-Rの純正タイヤは、300km/hで走行中にバーストしても、80km/hの速度で80kmの距離を自走できるランフラットタイヤです。

ちなみに、GT-Rの場合はフロント255/40R20、リア285/35R20。ZR規格のものも含めれば、指定外のメーカーのサイズも存在しており、選択肢はあります。

タイヤは、ちょっとした変化で乗り味やハンドリングが大きく変わる部品。スピード規格であるZRやW、Yというものがありますが、サイズが同じでもスピードレンジが違うだけで乗り味が変わることもあります。

ポルシェやGT-Rのような走りに重きを置く車だからこそ、タイヤひとつひとつが精密に設計されており、車両の性格付けにも利用されているのです。

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