EV、HV以外で、エコカー減税の恩恵が大きいクルマ4選

さらに厳格化されるエコカー減税の基準

トヨタ プリウスPHV

メーカーサイドも開発に苦慮するほど、排ガス規制は厳しくなっており、環境性能の高いクルマにユーザーも高い関心を寄せるなど、クルマを取り巻く環境・価値観はここ数年で大きく変化しているといえるでしょう。

冒頭挙げた「エコカー減税」の創出もそのひとつ。購入の際に大きな助けになる制度ですが、これも年々厳しいものに刷新され続けています。平成29年より「平成32年度燃費基準」というあらたな基準が導入され、エコカーの減税基準がより厳しくなりました。

■平成32年度燃費基準値及び減税対象基準値
乗用車(ガソリン車)及び小型バス(乗車定員 11 人以上かつ車両総重量 3.5t以下)
(単位:㎞/ℓ)
1.車両重量が 741kg 未満 24.6
2.車両重量が 741kg 以上 856kg 未満 24.5
3.車両重量が 856kg 以上 971kg 未満 23.7
4.車両重量が 971kg 以上 1,081kg 未満 23.4
5.車両重量が 1,081kg 以上 1,196kg 未満 21.8
6.車両重量が 1,196kg 以上 1,311kg 未満 20.3
7.車両重量が 1,311kg 以上 1,421kg 未満 19.0
8.車両重量が 1,421kg 以上 1,531kg 未満 17.6
9.車両重量が 1,531kg 以上 1,651kg 未満 16.5
10.車両重量が 1,651kg 以上 1,761kg 未満 15.4
11.車両重量が 1,761kg 以上 1,871kg 未満 14.4
12.車両重量が 1,871kg 以上 1,991kg 未満 13.5
13.車両重量が 1,991kg 以上 2,101kg 未満 12.7
14.車両重量が 2,101kg 以上 2,271kg 未満 11.9
15.車両重量が 2,271kg 以上 10.6
(国交省 資料より)

このように車重に対して、燃費基準が設けられており、この数値をどれだけ達成できたかで減税や減免の度合いが変わります。

ちなみに、自動車重量税の免税、自動車取得税の非課税は、EVもしくは平成32年度燃費基準を+40%~クリアしなければ受けられません。

普通車で一番該当しそうな車重が1,311kg~1,421kg 未満のカテゴリーを例に見てみましょう。ここでは燃費基準が、19.0km/Lと定められています。これにプラス40%の上乗せをするわけですから、19km×0.4=7.6kmの上乗せ、つまり26.6km/L以上の環境性能が必要となります。これは相当ハードルが高いわけで、この基準はHV車、EV車を想定しているとも考えます。

しかし、「ガソリンエンジンでなければクルマじゃない!」という諸兄のために、現状でこの基準をクリアしているガソリン車をチェックしてみましょう。

軽の定番、スズキ アルト(2WD)

スズキ アルトバン

これだけ厳しい平成32年度燃費基準+40%を余裕でクリアしているのが現行スズキ アルトです。

車重650kgですから、+40%の燃費数値は34.5km/Lと高いハードル。

しかしアルトの燃費は37.0km/Lで、+50%数値もぎりぎり超えるものです。エコカー減税の恩恵をバッチリ受けられるモデルといえますね。

アルトのライバル、ダイハツ ミライースも!

ミライース

軽で30km/L超えの燃費を達成した記念すべきモデル、ミライースも+40%達成車です。

モデルチェンジで魅力を増した、ミライースの燃費は35.2km/L(L“SA Ⅲ”、B “SA Ⅲ”それぞれ2WD仕様)となり、これは+40%(34.5km)を超える環境性能となっています。今後も、アルトとミライースが軽自動車界で燃費性能に火花を散らすのは間違いなさそうです。

やはり軽…スズキ ラパンも

ラパン

アルトのコンポーネントを活かしてスタリッシュに仕上げたモデルがラパン。

エンジンも同型であることから、35.6km/Lという優れた環境性能を発揮、+40%を達成しています。ハイブリッド以外となると、軽自動車以外に達成しているモデルがなかなか見当たらないという、非常に厳しい基準であるといえますね。

惜しかった、マツダ デミオXD…

マツダ デミオXD

マツダのSKYACTIV-Dあたりは、環境性能が優れていることから達成しているのでは…と思われるかもしれません。

確かにデミオ(XD Touring)は、30km/Lという素晴らしい数値を叩き出しているのですが、ガソリン乗用自動車、ディーゼル乗用自動車、LP ガス乗用自動車については、エネルギー換算で同等の燃費目標値を適用することになっているので、基準となる燃費が27.2km/Lになり、それを車重1,080kgにあてはめると、平成32年度燃費基準では+20%達成という結果になります。

いずれにしても、新たな燃費基準が非常に厳しいとご理解いただけたのではないでしょうか。 しかし技術の革新はすさまじいものがありますから、内燃機エンジンでもこの「+40%」の壁を超えるモデルが今後増えていくことが期待できます。

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事