線路を走る車「軌陸車」はどうやって走っているの?

軌陸車の特別な装備とは

公道、線路上を走行する軌陸車は、当然線路上を走行できる装備が架装されています。

前輪後部あたりに線路走行用の鉄輪が装備されており、これを油圧で線路上におろし、走行する仕組みになっています。その際の動力は、エンジンから直接取るものや、タイヤとの摩擦で回転させるもの、またモーターで鉄輪を駆動させるものなど、さまざま存在します。

ベースとなる車種は、いすゞ エルフ、トヨタ ダイナ、日野 デュトロなど、比較的小型のトラックを特殊車両化したものが多いようですね。

クルマとしての道交法上の区分は、特種用途自動車(8ナンバー)となります。またクレーン車などに軌道走行装置を取り付けた大型特殊自動車(9ナンバー)も存在します。

軌陸車が線路上にあるとき、ハンドルで向きを変えることができません。そこで、支柱を降ろして車体を上げて、そのまま転回して向きを変える「転車台機能」というものが備わっています。

線路保守という用途に特化した、実用的なアイデアが盛り込まれているのが、軌陸車というわけです。

軌陸車と重量

このように、線路を走るための架装が与えられているのが軌陸車。エンジン出力は、通常のトラックと変わりませんが、違うのはその車重です。

例えばエルフの中型カーゴモデルが3,640kgであるのに対し、軌陸車の車両重量は7,000kg超と、かなりの重量増となっています。

実際、こうした架装により増加した重量が、車検証記載の車両総重量を超過している事例が2005年ごろ頻発したそうで、メーカーサイドに国交省から警告が行われています。

確かに、線路を走るには鉄輪が必要ですし、重量増は軌陸車の宿命であり課題といえそうです。

いずれにしても、この軌陸車のおかげで、日常のダイヤは守られているといえます。従事されている皆様、そして軌陸車に感謝しないとなりませんね。

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