トヨタ 2000GTやスズキ カプチーノも?ランプを流用している意外な車種4選!

スズキ カプチーノ

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自動車の表情を形作るのに欠かせないライト類。まさにクルマの目です。スポーツカーは、デザインが大切だといわれますが、その重要パーツであるライトを他車から流用しているクルマがあります。いずれも少量生産モデルというところがポイントです。意外な4車種を紹介しましょう。


Chapter
伝説のスポーツカー、トヨタ2000GT
世界に冠たるスーパーカー、ランボルギーニ ディアブロ
ブリティッシュスポーツ、ロータス エスプリ
根強いファンもいる軽FRスポーツ、スズキ カプチーノ

伝説のスポーツカー、トヨタ2000GT

伝説の国産スポーツカーとなっているトヨタ2000GT。トヨタとヤマハが共同開発したスポーツカーで、1967年から1970年にかけて337台が生産されました。

高性能なDOHCエンジン、リトラクタブルヘッドライトを用いた流麗なフォルム、楽器メーカーでもあるヤマハの開発らしく、高級感のある本木目のパネルやハンドルなどは多くの人を魅了しました。国産初の本格的な高級スポーツカーとして、今も絶大な人気を誇っています。

そんなスーパースポーツカーですが、テールライトはトヨタライトバス K170B系からの流用でした。スポーツカーらしい丸いライト形状や、配置が縦位置から横位置になったこと、さらにライトユニットをうまく作りこんでいることもあって、とてもバスからの流用には見えませんね。

世界に冠たるスーパーカー、ランボルギーニ ディアブロ

ランボルギーニが1990年に発売したディアブロは、かつてスーパーカーブームで一世を風靡したカウンタックの後継車です。当初はカウンタックからの流れを感じさせるリトラクタブル式ヘッドライトでしたが、1998年のマイナーチェンジで固定式のヘッドライトに変更されました。

その際に採用されたのが、日産フェアレディZ(Z32型)のものでした。Z32型は、1989年に登場したモデルで、バブル景気に押されてヒットしました。ライトは矩形のハロゲンと、当時最先端だったプロジェクターを組み合わせたものでした。ライト本体にNISSANの文字が入ってしまうため、ライト上部に付けられたカバーでデザイン的に隠していたとされています。

Z32型の生産は2000年まで。ディアブロも2001年に製造終了となりました。

ブリティッシュスポーツ、ロータス エスプリ

1976年に発売されたロータスのスポーツカー、エスプリ。1987年に発売されたHCは、トヨタのAE86カローラレビン(前期型)のテールライトを流用していました。

デザインは、ロータスのピーター・スティーブンスが手がけました。それまでのエスプリの特徴でもあったジウジアーロの直線的なデザインは、やや丸みを帯びたものとなりニューシェイプと呼ばれました。そのデザインに、AE86のテールライトはよくマッチしています。

2004年になると、エスプリのテールライトは変更を受け、自社のエリーゼと共通になりました。同じメーカー内ではありますが、デザイン変更後も流用部品というところがおもしろいですね。

ところで、2004年まで使われたということは、AE86のテールライトは2004年頃まで製造されていたということでしょうか…。興味深いところです。

根強いファンもいる軽FRスポーツ、スズキ カプチーノ

スズキの軽自動車FRスポーツカーとして1991年に発売され、現在も熱烈な愛好家がいるスズキ カプチーノ。FFが中心の軽自動車にあって、FRレイアウトや、フルオープン/タルガトップ /Tトップの3形態を選択できる脱着式のルーフなど、非常にコストのかかる造りをしたクルマでした。

とはいえ、流用できるモノは流用するのがスズキ流。エンジンは、アルトワークス用のF6A型3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボエンジンを縦置きに搭載。トランスミッションはFRベースのジムニーからの流用でした。

そしてライト類は、ウィンカーがアルトやセルボモードなど当時のスズキの軽自動車で広く使われていたパーツを使用しています。このパーツは、その後に発売されたワゴンRでも共用しています。小さな部品のコストや重量にもこだわる、スズキらしい徹底ぶりですね。 


ランプを他車から流用している車を紹介しました。本当に、意外な車種に意外な車のランプが使われていることがわかりますね。
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