新型VWゴルフ12グレード登場!それぞれどんな人におすすめ?

VW Golf TSI Highline 2017

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2017年5月25日、日本に導入されるVWゴルフのマイナーチェンジが行われ、全12グレードのラインアップが発表されました。それぞれどんな個性をもったモデルとなっているのでしょうか。

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刷新されたゴルフのグレードは…?
ゴルフ最強モデル「R」

刷新されたゴルフのグレードは…?

堅実な作りで定評のあるVWゴルフが、マイナーチェンジを受けて2017年5月29日より発売となりました。

基本のパワーユニットなどは、キャリーオーバーとなっているものの、ヘッドライトまわりをブラッシュアップし、イメージの刷新に繋げています。また、一部グレード以外はLEDヘッドライトを採用。デザインのみならず、実用的な側面も向上しています。

12グレードがラインナップされた新型ゴルフ。欧州では排気量を中心としたグレードヒエラルキーに沿ってグレード展開されています。排気量ごとに紐解いていきましょう。

■1.2 Lモデル

※画像はGolf TSI Comfortline

・Golf TSI Trendline …1.2L+7DSG 2,499,000円
・Golf TSI Comfortline …1.2L+7DSG 2,799,000円
・Golf Variant TSI Comfortline …1.2L+7DSG 2,939,000円

新型ゴルフのエントリーグレードは、引き続き1.2Lモデルです。ダウンサイジングターボである1.2L TSIエンジンは、最高出力77kW(105ps)/4,500rpm-5,500rpm、最大トルク175Nm(17.8kgm)/1,400rpm-4,000rpm を発生。実用に過不足ない性能と、JC08モードで19.1km/Lという燃費を実現しています。

最廉価モデルとなるTSIトレンドラインは、LEDヘッドライトが通常のハロゲンタイプ、標準ホイールが15インチ、運転支援装備がオプションとなるなど、上級モデルに比べるとやや寂しくもあります。しかし、一つ上のグレードであるTSIコンフォートラインよりも約30万円安い車両価格になっており、これこそがまさに大衆車たるVWのコンセプトを体現したモデルと言えるでしょう。とにかくVWのテイストを味わいたいという方には、おすすめです。

また、ステーションワゴンタイプのヴァリアントも、1.2Lモデルから選べます。過不足ない走りと環境性能を兼ね備えたTSIエンジンの燃費は18.6km/Lです。

ファミリー層やビジネスユースであっても、小排気量がデメリットにならない、そんな魅力あるグレードです。

■1.4Lモデル

※画像はGolf Variant TSI Highline

・Golf TSI Highline …1.4L+7DSG 3,259,000円
・Golf Variant TSI Highline …1.4L+7DSG 3,399,000円
・Golf Variant TSI R-Line …1.4L+7DSG 3,599,000円

現在のゴルフの主力といえるグレードが、1.4Lモデルです。その最高出力は103kW(140ps)/4,500rpm-6,000rpm、最大トルクは250Nm(25.5kgm)/1,500rpm-3,500rpm。7速DSGミッションを組み合わせ、2.0Lエンジンと同等かそれ以上の運動性を発揮するモデルとなってきます。

また運転支援装備、安全装備は標準装備。燃費性能はJC08モードで18.1km/Lを達成。積極的に選択肢とすべきグレードともいえそうです。

■1.8Lモデル

Golf Alltrack TSI 4MOTION …1.8L+6DSG 3,599,000円

ゴルフ唯一の1.8Lモデルが、フルタイム4WD塔載のAlltrackとなります。

なぜこのモデルだけ1.8Lターボなのか?と思うところですが、AWD機構塔載の重量増、ラフロードでの走破性などを考え、若干非力な1.4L TSIではなく、低回転からトルクを発揮する1.8Lになったようです。VWのSUVモデル、ティグアンには塔載されていないエンジンでもあり、ある種「特別なモデル」となっているのがこのAlltrackといえそうですね。

・最高出力…132kW(180ps)/4,500rpm-6,200rpm
・最大トルク… 280Nm(28.6kgm)/1,350rpm-4,500rpm
・JC08モード燃費…13.5km/L

ティグアンほどSUVに振り切ったモデルではなく、どんなところでも行けるアクティブなゴルフが欲しい…という向きにはおすすめといえるでしょうね。

■2.0Lモデル

・Golf GTI(M/T) …2.0L+6M/T 3,899,000円
・Golf GTI(DSG) …2.0L+6DSG 3,999,000円

2.0Lは、すべてスポーツグレードといった位置づけになります。かつては、3.2L V6仕様も用意されていましたが、ダウンサイジングターボ化により2.0Lでも充分なパワーと環境性能が用意できるという時代になったと考えるべきでしょうか。

まずゴルフGTIのスペックは、最高出力169kW(230ps)/4,700rpm-6,200rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,500rpm-4,600rpmを発揮。JC08モード燃費は、6MTが15.1km/L、DSGが14.6km/Lという数値。普段使いとしつつ、週末にワインディングで少しスポーツテイストを味わいたいという方に、GTIはうってつけでしょう。

DSGだけでなく、MT仕様も用意してくれているのも嬉しいところ。トップグレードにあたるRが、車両価格500万円オーバーとなっているので、GTIは気軽に乗れるホットハッチいったところかもしれませんね。

ゴルフ最強モデル「R」

最後に紹介するのは、ニュルブルクリンク最速をシビックタイプR、ルノーメガーヌRSとしのぎを削るゴルフRです。

・Golf R(M/T) …2.0L+6M/T 5,499,000円
・Golf R(DSG) …2.0L+7DSG 5,599,000円
・Golf R Variant …2.0L+7DSG 5,699,000円

エンジンは、同様に2.0L直4ターボですが、吸排気、ECU等にかなり手を加えてあり、7速DSG仕様は最高出力228kW(310ps)/5,500rpm-6,500rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/2,000rpm-5,400rpm。6速MT仕様は、最高出力の数値は同じながら発生回転数を5,800rpm-6,500rpmとし、さらに最大トルクは380Nm(38.7kgm)をディチューンされているものの、トルクバンドを1,850rpm-5,700rpm とワイドにしています。

このスペックは、GTIと比べて80ps向上、前モデルと比較しても30psアップ。その大パワーは、第5世代のハルデックスカップリングを採用した4MOTIONによって的確に路面に伝えられます。

面白いのは、7速DSG仕様と6速MT仕様で、エンジンのチューニングを変えていることで、DSG仕様はトルクバンドは狭いながらも大トルクとなっています。

DSGは、細かくギアを刻んであるのでさまざまなシーンで速さを発揮できそうですが、MTのドライビングプレジャーも捨てがたいもの。加えていえば50kgほどMTのほうが軽量であり、腕でカバー!? という方は、MTをチョイスしてほしいところです。

ホットバージョンのゴルフRですが、ワゴンモデルのヴァリアントにも用意しているあたり、VWの奥深さを感じます。

このように多岐にわたるパワーユニットとテイストを用意したゴルフ。ライフスタイルや嗜好に合わせたグレードチョイスが、幸せへの近道になりそうです。
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