韓国新大統領、文在寅氏の儀典車に選ばれたクルマとは?

韓国新大統領が乗り込んだクルマは…

北朝鮮がミサイル発射実験を繰り返し、アメリカや中国との緊張感が極めて高いレベルにある中、韓国大統領選挙が行われました。前大統領、朴槿恵氏の弾劾による辞職という衝撃的な事態から行われた大統領選であり、多くの韓国国民の関心事でありました。

さて、その大統領選を制した文在寅(ムン・ジェイン)氏が、第19代韓国大統領として2017年5月10日に就任にともなう式典のために乗車した儀典車両に注目してみました。

ちなみに前大統領の朴槿恵氏が就任の際に乗車したのは韓国のメーカー、現代自動車の最高級モデル「エクウス」でした。

さておき、文在寅新大統領が乗車したのは、なんとメルセデス-マイバッハ S600 ガードだったようです。

メルセデス-マイバッハ S600 ガードとはどんなクルマなのか?

メルセデス・マイバッハ S600 ガード

韓国の儀典車両に限らず、どの国でもVIPの乗るクルマというのは注目を浴びるもの。自国に自動車メーカーがあれば、大概はそのトップモデルを使うわけですが、韓国大統領がメルセデスの最高級車を使ったという点でさまざまな反響があったようです。

では、このメルセデス-マイバッハ S600 ガードというクルマについて、見ていきましょう。

マイバッハは1909年にドイツで創業されたエンジンメーカーでした。創業者のヴィルヘルム・マイバッハ氏はダイムラーの主任技師だったそうです。その後1952年にダイムラー傘下となり、1997年以降はダイムラーベンツの最高級ブランドとして復活。2017年現在は、メルセデスのサブブランドとしてハイグレードモデルを生産しています。

さて、今回注目を浴びたメルセデス-マイバッハ S600 ガードというモデルですが、メルセデス S600がベース車両となっています。居住性、ラグジュアリー性能はそのままですが、その装備は全く異なるコンセプトで仕立てられています。

まず、マシンガンで攻撃されても貫通しないレベルの積層構造となった防弾ガラス。これは、万が一破壊されても、室内に破片が飛び散らないようポリカーボネートコーティングが施されている徹底ぶり。

ボディには通常モデルとは異なる特殊鋼を用いており、至近距離での爆発にも耐える防護性能を持っているそうです。

また襲撃された際に弱点となるタイヤには、ランフラットタイヤを組み合わせ、襲撃を受けた場合でもそのまま走行し安全な場所へと避難できる仕様となっています。

エンジンはS600同様の6.0リッターV12ツインターボ。最高出力530ps、最大トルク830Nmという凄まじい出力を兼ね備えたモンスターマシンです。ただし、前述の防護機能のために重量増となっているので最高速、加速などのスペックは落とされているようです。これは仕方ないことですよね。

結果として、銃撃、爆風などから保護する基準とされる、弾道保護レベルで最高のVR10という評価を民間車両では初めて認定を受けたモデルとなっています。

その高いセキュリティ能力を考えれば、どの国の要人が使っても決しておかしくはないモデルであるといえるでしょう。

マイバッハ S600ガード 画像ギャラリー

次ページ韓国国内での反応は?

この記事をシェアする

最新記事