車の高寿命化や開発コストの増加など…自動運転の一般化による車メーカーのジレンマ

クルマの高性能化とそれにともなうメーカーのジレンマ

日産 GT-R

自動車産業は、モノづくり大国日本の基幹産業のひとつです。より良い製品を作り続けるのが、その使命であり、私達ユーザーもその恩恵を受けることができるわけです。

しかし、どんなに素晴らしいモデルを作っても、マーケットに受け入れられなければ意味を成しません。

近年の自動車は、以前に比べて比較にならないほど高性能になっており、それは耐久性という点にも表れています。さらに停滞する経済状況が、自動車の乗り換えサイクルに変化をおよぼしているのは、想像に難くありませんね。

内閣府の消費動向調査(2016年4月発表)のデータでは、1993年での買い替えサイクルは5.5年だったものが、2016年では8.1年に伸びています。毎年変動はありますが、おおむね現在は8年以上は乗る、というのが統計として表れているのです。

これは多大な開発コストをかけて新型モデルを開発するメーカーにとっては、ある意味自縄自縛ともいえるジレンマです。

環境対策というのはもちろん大義としてありますが、エコカー減税といったスクラップインセンティブを国策として導入したのは、乗り換え需要を喚起するという側面もありました。

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