昔のジュリアと現在のジュリア…比較してみました。

Giulia Sprint GTA 1965

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アルファロメオの名車として数えられるジュリア。1962年より生産された由緒あるアルファの伝説的モデルです。このモデルネームを冠した新型ジュリアが、2016年に復活を遂げましたが、そもそもジュリア誕生時はどんな車だったのでしょう?
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アルフィスタならば、ときめくワード「ジュリア」
かのジウジアーロ氏も手掛けたジュリア

アルフィスタならば、ときめくワード「ジュリア」

2016年に伝説のモデルネーム、ジュリアの名を冠したモデルがアルファロメオから復活を遂げました。日本導入は2017年夏~2018年と噂されている、4ドアサルーンです。

2017年現在でも見かける147、156、あるいは159あたりをこよなく愛するアルフィスタの方々は、今のアルファに欠けていた、待望の本命、セダンモデルが復活!と大いに期待しているのではないでしょうか。

また、アルファ75以来のFR駆動レイアウトをとっているのも、期待値の高まるポイントですね。

パワーユニットは、2.0Lガソリンターボ、2.2Lディーゼル。さらに、ハイパフォーマンスモデルのクアドリフォリオには、500psを超える2.9L V6ターボエンジンが搭載されています。

いずれも日本に導入されるのが楽しみですが、恐らく主力として持ち込まれるのは2.0Lターボモデルと思われます。

■アルファロメオ ジュリア(2.0マルチエア)
エンジン:直列4気筒1995ccターボ
最高出力:203ps/5000rpm
最大トルク:33.6kg-m/1750rpm
トランスミッション:8速オートマティック
最高速:235km/h
0-100km/h加速:6.6秒

往年のファンは、4気筒ターボでは…という向きもあるかもしれませんが、ツーリングカーレースで活躍した75は4気筒ターボですし、155のQ4も違うエンジンながら、4気筒ターボが乗っていました。

現在のダウンサイジング思想を取り込んだ2.0マルチエアエンジンは、低回転から太いトルクを発生し、8速ATとの組み合わせで十分な性能を発揮しているようです。

また、発表されている燃費は17.0km/Lということですから2.0L、Dセグメントのスポーツセダンとしては望外の環境性能ももたらされています。

価格帯は600万円~と予測され、同じセグメントのアウディA4、BMW4シリーズ、といった激戦区で勝負をするモデルとなりそうなジュリア。ラテン車ならではの色気は、他のモデル達と一線を画すだけに、非常に楽しみです。

また、505馬力を発揮するハイスペックモデル「ジュリア クアドリフォリオ」は、なんとニュルブルクリンク北コースで7分32秒というタイムを叩きだし、「セダン最速」(2016年9月)の称号を得ていることも付け加えておきましょう。

個人的な期待もあって、ついつい新型ジュリアの紹介が長くなりましたが、ジュリアの歴史にも触れてみましょう。

かのジウジアーロ氏も手掛けたジュリア

ジュリアの名前が冠された初めてのアルファは、1962年に発表されたスポーツセダンです。

この初代ベルリーナ(4ドアセダン)は、DOHCヘッドを持った1,570cc 4気筒にシングルキャブを装備し、最高出力92ps/6,500rpm、最高速度160km/hという当時としては素晴らしいスペックも誇っていました。
※写真はスプリント GTA

しかし、このベルリーナよりも、日本で馴染みが多いのはスプリントGT系のクーペモデルでしょう。ジュリア スプリントGTは、ジウジアーロデザインの傑出したモデルとして知られています。

このGT系には、後にレースのホモロゲーションを獲得するため、特別にアルミボディが架装されたGTAもラインナップされることになります。

さらに、同じエンジンを積んだジュリア スパイダー、ジュリアSSなども生産され、戦後アルファロメオの大ヒット商品になったのです。

またジュリア系は、1750cc、2000ccとエンジンを拡大する一方で、1300cc版もラインナップ。当時、幅広い層から人気を集めていたことが偲ばれます。

2017年現在でもヒストリックカーのレースやミーティングで、ジュリア系アルファはひとつの勢力を形成できるほど集まります。それほど、ファンの多い人気モデルなのですね。

そんな名車の名前が復活するわけですから、古くからのアルフィスタの方々でなくても、興味はつきないというわけなのです。
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