かつてパジェロやデリカに装着されていた、フロントのごついパイプはいま…

豪華オフローダー、パジェロの大ブームとその終焉

三菱 デリカ スペースギア 1996

その状況に風穴を開けたのは、1982年にデビューした三菱 パジェロです。

ピックアップトラックのフォルテをベースに乗用キャビンを乗せ、エアコンやオーディオなど豪華装備と乗用車同様の内装を施したパジェロは、たちまち大ブームになりました。オフロードを走るか否かに関わらず、タフさの象徴として大人気になったのです。

要するに”普段からそこまでの能力は必要無いけれども、いざという時に便利だろう”という考えをうまく突いた車でした。

パジェロの人気に便乗するように、いすゞはビッグホーン、トヨタはランドクルーザー、日産はサファリやテラノでパジェロ同様の車を作り、いずれも人気になります。

ピックアップトラックも人気となって、三菱はフォルテを豪華装備にした後継車ストラーダ、トヨタはハイラックス、マツダはプロシードと続々登場。

さらに1BOXワゴンでも、三菱 デリカがパジェロ同様にフォルテのパワートレーンを組み込んでデリカ・スターワゴンとして登場。他社はさすがにそこまで気合を入れず、見かけだけオフロード風にしたあたりが境目でした。

もしかして本格的な走行性能を与えなくても、見た目だけでいいのではと気づいた他メーカーが、現在のクロスオーバーSUVに近い車を思いつき、ブームを牽引していたはずの三菱がその流れに取り残されていきます。

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