25年間も排ガス不正!? ユーザーは不正車かどうか判断ってできるの?
更新日:2022.12.08
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VW社の排ガス不正問題はクルマ業界を震撼させた事件でした。
この事件は飛び火し、同グループのアウディへも捜査が入る動きとなっています。
そんな中、今度はフランス「ルノー」までもが同様の疑惑で捜査されていたようなのです。
この事件は飛び火し、同グループのアウディへも捜査が入る動きとなっています。
そんな中、今度はフランス「ルノー」までもが同様の疑惑で捜査されていたようなのです。
広がる「排ガス不正」の連鎖…
当時世界No.1シェアを誇っていたVWグループの排ガス不正問題は非常にショッキングな出来事でした。現在、この問題は終息を迎えたかに思えましたが、2017年3月15日にドイツ検察当局が同グループの「アウディ」に対して家宅捜索に踏み切った模様なのです。
時を同じくして、今度はフランスの「ルノー」が同様の疑惑からフランス検察当局が捜査を行っていたことが明らかになりました。
これはディーゼル車とガソリン車の排ガス試験で不正行為を行っていた、という検察の報告書から、1990年頃からこうした不正を行っていたとのこと。
具体的には、試験時にECUを操作等し、有害物質の排出量を少なく見せる装置が多くの車両に搭載されていた、としています。このケースでは、路上走行時の排出量は試験時に比べ、最大で377%も多かったとも報告されているのです。
ルノーサイドは「すべて法定の基準に従っている」と主張しており、こうした疑惑を完全否定しています。しかし検察側は元従業員の証言なども押さえており、ルノーは"詰められている"状況といえそうです。
まだ進行形の状況なので、注視したいところですが、私達ユーザー、そしてルノーファンとしては真実を明らかにし、然るべき対応を行って欲しいと願うところですね。
時を同じくして、今度はフランスの「ルノー」が同様の疑惑からフランス検察当局が捜査を行っていたことが明らかになりました。
これはディーゼル車とガソリン車の排ガス試験で不正行為を行っていた、という検察の報告書から、1990年頃からこうした不正を行っていたとのこと。
具体的には、試験時にECUを操作等し、有害物質の排出量を少なく見せる装置が多くの車両に搭載されていた、としています。このケースでは、路上走行時の排出量は試験時に比べ、最大で377%も多かったとも報告されているのです。
ルノーサイドは「すべて法定の基準に従っている」と主張しており、こうした疑惑を完全否定しています。しかし検察側は元従業員の証言なども押さえており、ルノーは"詰められている"状況といえそうです。
まだ進行形の状況なので、注視したいところですが、私達ユーザー、そしてルノーファンとしては真実を明らかにし、然るべき対応を行って欲しいと願うところですね。
ユーザーはこうした不正を見抜く事はできるのだろうか…
ルノー、VW、アウディであれ、ユーザーとしては「そのブランドだから」とチョイスするでしょう。特にルノーは魅力的なラテン車をラインナップし続けているため、コアなファンも多数存在し、今回のニュースはやはりショックと共に受け止めていることでしょう。
「信頼性」というのは企業ブランドにとって重要な事。その中にはコンプライアンスも含まれます。VW、ルノーといった一流企業であれば当然、最低限のレギュレーションはクリアした上でクルマづくりを行っていると信じているわけです。
つまり、今回の不正が真実とされるのであれば、ユーザーに対する多大な背信行為という事になります。
もちろん、購入前に「このモデルは排ガスが不正だな」とわかるのであれば購入しないでしょう。しかし前述のように、そんな事は当然クリア済と考えていますから、微塵も考えません。
また、日々愛用している中でも、排ガスのNox数値を計測することはないでしょうし、目に見えるものではありません。よって、不正を見抜くことは正直難しいといえますね。
だからこそ、もし組織ぐるみでの不正であれば極めて「悪質」であると言わざるを得ません。非常に残念な事です。
「信頼性」というのは企業ブランドにとって重要な事。その中にはコンプライアンスも含まれます。VW、ルノーといった一流企業であれば当然、最低限のレギュレーションはクリアした上でクルマづくりを行っていると信じているわけです。
つまり、今回の不正が真実とされるのであれば、ユーザーに対する多大な背信行為という事になります。
もちろん、購入前に「このモデルは排ガスが不正だな」とわかるのであれば購入しないでしょう。しかし前述のように、そんな事は当然クリア済と考えていますから、微塵も考えません。
また、日々愛用している中でも、排ガスのNox数値を計測することはないでしょうし、目に見えるものではありません。よって、不正を見抜くことは正直難しいといえますね。
だからこそ、もし組織ぐるみでの不正であれば極めて「悪質」であると言わざるを得ません。非常に残念な事です。
排ガス不正が続々発生する背景とは…
現在、各国の排ガス規制は厳しくなる一途。2000年代以降、これまで以上にシビアな環境問題が取り沙汰される中ですから、世論としてもCO2を排出するクルマをやり玉に挙げる傾向が続きました。
各メーカーは、ハイブリッド、ダウンサイジング、クリーンディーゼルなど様々な高効率パワーユニットを開発、排出ガスが少なく、環境性能に優れたモデルを「看板モデル」に掲げ、これまでの大排気量、高出力といった価値観は交代し、ある種のパラダイムシフトも起きたといえます。
しかしこうした排ガスの基準をクリアしつつ、出力を確保する…という二律背反するクルマづくりというのは、メーカーにとっても非常に難しい、ある意味では技術がまだ及ばなかった部分もあった、というのが事実だったのかもしれません。
ユーザーとしては、不正をしているメーカーはこうした「膿」を徹底的に抽出し、より高い技術で排ガス規制をクリアするパワーユニットを作って欲しいと要求するよりないのではないでしょうか。
持続可能な社会という言葉はよく使われますが、掛け声だけであっては決してならない、そう思うのです。
各メーカーは、ハイブリッド、ダウンサイジング、クリーンディーゼルなど様々な高効率パワーユニットを開発、排出ガスが少なく、環境性能に優れたモデルを「看板モデル」に掲げ、これまでの大排気量、高出力といった価値観は交代し、ある種のパラダイムシフトも起きたといえます。
しかしこうした排ガスの基準をクリアしつつ、出力を確保する…という二律背反するクルマづくりというのは、メーカーにとっても非常に難しい、ある意味では技術がまだ及ばなかった部分もあった、というのが事実だったのかもしれません。
ユーザーとしては、不正をしているメーカーはこうした「膿」を徹底的に抽出し、より高い技術で排ガス規制をクリアするパワーユニットを作って欲しいと要求するよりないのではないでしょうか。
持続可能な社会という言葉はよく使われますが、掛け声だけであっては決してならない、そう思うのです。