"史上最強のスカイライン"と言われた2000ターボRSが"GT"の名をつけられなかった理由

6代目スカイライン(R30)に設定

スカイライン RS R30 1981

1981年8月に発売された6代目スカイラインは、思い切ったウェッジシェイプのデザインとなり、スポーティで軽快なイメージは、新しい時代のスカイラインを感じさせるものでした。

また、レーサーとして1979年のル・マン24時間レースで準優勝を飾ったアメリカ人俳優ポール・ニューマン氏をキャラクターとして起用したことでも話題を呼びました。

新型発売から2か月後の10月、ツインカム4バルブのFJ20E型エンジンを搭載した2000RSを発売。このDOHC4気筒エンジンは、2.0Lの排気量から150psの最高出力を発揮しました。

当時、2バルブながらツインカムエンジンで高性能をアピールしていたトヨタに対して、「技術の日産」を見せつけるべく、4バルブヘッドをRSに載せたとも言われています。

排ガス規制を乗り越えてのハイパワー実現

6代目スカイラインがデビューする前の70年代。日本は、厳しい排気ガス規制がスタートします。

各社が排ガス規制対応のために出力を抑えるなか、日産はECCSと呼ばれるエンジンコントロールシステムによって規制をクリア。スカイラインでは、DOHC4バルブのハイパワーエンジンを搭載することになりました。

環境性能とハイパワーを実現したこのエンジンによって、トヨタやホンダを巻き込んだハイパワー競争が始まったのです。

1983年2月「史上最強のスカイライン」登場

待望のFJ20ET型(190ps/6400rpm)を搭載した2000ターボRS(DR30JFT)は、1983年2月にカタログに追加。ターボチャージャーの追加により歴代のスカイライン中、最も高出力となったことで「史上最強のスカイライン」のキャッチコピーが与えられました。

このR30スカイラインは当時開催されていたスーパーシルエットレースに参戦。スカイラインとしては、PGC10以来のワークス復活でした。

初代ターボRS発売からわずか半年の1983年8月、スカイラインはマイナーチェンジを受け、後期型に生まれ変わります。マイナーチェンジとはいえ、かなり大胆なスタイルチェンジで、前後のデザイン変更に加え、大型バンパーを採用。

さらにRSは、薄型ヘッドランプ、ラジエーターグリルレスのデザインにより「鉄仮面」と呼ばれるスタイルに一新されました。

上級グレードの2000ターボRS-Xは、電動ランバーサポート、パワーステアリング、パワーウインドウ、カセットコンポなどが装備された仕様でした。

西部警察でも大人気!

一方、『西部警察PART3』では、前期型スカイラインRSをベースにした、特装車両RS-1/RS-2/RS-3が登場。これによってスカイラインRSの人気はさらに拡大します。

設計、製作は、当時の日産プリンス自動車販売が行いました。

この特装車両の公称スペックは、最高出力280ps、最高時速250km以上。まさに夢のスーパーパトカーだったのです。

短いスパンで馬力アップ

スカイライン ターボRS·X 1984

ターボ化で、さらに史上最強度を強めたスカイランRSターボですが、登場からわずか半年の1984年2月には205psを発生するインタークーラーターボ搭載のRS-X/Cを発売。ハイパワー競争の頂点を極める結果となったのは、言うまでもありません。

しかし、短いスパンでマイナーチェンジを繰り返してのパワーアップは、ユーザーには不評を買うことにもなってしまいました。

GT-RもGTも名乗れなかった理由

RSターボは当時の国産車最大級のパワーを誇りましたが、最後までGTの名前を車名に冠することはありませんでした。理由は、搭載されたエンジンに関係します。

RSターボに搭載されたFJ型エンジンは4気筒、しかしスカイラインにとってのGTモデルは6気筒エンジンであることが条件でした。パワーだけなら十分にGT-Rを名乗ることができたのですが、4気筒エンジンであったためにスカイライン「GT」の系譜に加わることができなかったのです。

「史上最強のスカイライン」という異名をもちながらも、他のスカイラインGT-Rとは一味違う運命をたどることとなったR30なのでした。それにしても、鉄仮面はいま見てもカッコいいですね!

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