税金が上がる前に乗りたい!! 車齢10年の狙い目スポーツカー5選

マツダ RX-8

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税制度は刻々と変化しており、クルマを愛する私達にとっては逆風ともとれる制度改革がなされています。平成27年に税制改正が行われ、新車登録から13年経過したクルマに対して自動車税および自動車重量税を重くする制度となってしまいました。憤懣やるかたない状況ですが、だからこそ車齢10年ほどのスポーツモデルを「今乗る」という考えもあるかもしれません。
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税金が上がる前に乗っておきたいスポーツモデル
和製エリーゼや現状最後のロータリーモデルなど
タイプRかくあるべき車!? ホンダの傑作車!

税金が上がる前に乗っておきたいスポーツモデル

一定年数を経過し、”環境負荷の大きい自動車”に自動車税、自動車重量税を重課するという「グリーン化特例」が施行されています。それぞれにおおむね15%の重課を行うというものです。

・ガソリン車やLPG車…13年を経過したもの
・ディーゼル車…10年を経過したもの
電気自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車、ガソリンハイブリッド自動車、一般乗合バス及び被けん引車については適用外です。

車齢13年といっても2017年であれば2004年モデルとなりますから、それほど古く環境性能が悪いとは思えませんし、絶対数に対して希少なヒストリックカーが環境破壊につながるわけもないのです。

つまるところ、税金を取りやすいところから取る、という官僚の典型的な手法であり、憤りを多くの車好きが感じているのではないでしょうか。

さておき、そんな13年ルールにギリギリひっかからない車齢10年ほどのスポーツモデルを今回ご紹介しようと思います。

和製エリーゼや現状最後のロータリーモデルなど

①和製エリーゼ!? トヨタ MR-S

1999年~2007年まで生産されたのがトヨタ MR-Sです。

1トンを切る軽量ボディに、ロータス・エリーゼにも搭載された、1.8Lの1ZZ-FEエンジン(直列4気筒DOHC・VVT-i)をミドに搭載。

スペックは、最高出力140馬力/6,400rpm、最大トルク17.4kgm/4,400rpmというもので、前任のMR2に比べるとスペックが物足りないといった理由や、スポーツカーにとって冬の時代であったことから、いまひとつ売り上げは不振でした。

とはいえ、今となれば軽量ボディに扱いやすいエンジン、また5速&6速セミMTが用意されていることから、ドライビングプレジャーを気軽に味わえるモデルといえましょう。

中古でも廉価になっていますが、タマ自体少なくなっているので、車齢10年以内のモデルは選択肢が少なくなっているかもしれませんね。

②現状最後のロータリー、マツダ RX-8

復活の噂でここ数年持ち切りなのが、マツダのロータリーエンジンです。

これは今後続報を期待していきたいところですが、現状最後のロータリーを搭載し、車齢10年以内で購入できるのがご存じRX-8です。

2003年に販売され、2012年6月に生産終了となったモデル。つい最近の気もしますが、もう5年も経過しているのですね…。

孤高のロータリーエンジン、13B-MSP型を搭載し、初期型のタイプSはモデル最強の最高出力184 kW(250ps)/8,500rpm、最大トルク216Nm(22.0kgm)/5,500rpmを発揮。その軽快な吹け上がりと軽量ボディの、バランスの良いFRスポーツモデルでもありました。

現在でも魅力的なモデルですが、購入時は特殊といえるロータリーエンジンの特性(圧縮比など)を理解しているショップで探すのが良いかもしれません。

③名機4G63搭載!ランサーエボリューションⅨ

2016年にランサーエボリューションXファイナルエディションでその幕を閉じたランエボ。なかでもラリーで磨きあげられた名機といえるエンジン4G63を最後に搭載したモデル、ランサーエボリューションIXは、2005年~2006年にかけて販売されたモデルです。

4G63 MIVECのスペックは、2.0L直列4気筒DOHC16バルブインタークーラーターボで、最高出力280ps/6,500rpm、最大トルク41.5kgm/3,000rpm(GT、RSグレード)となっています。

後継のエボXが1.5トン以上の車重になってしまったのに対し、このエボIXは1.4トンを切るボディ、そして熟成された4G63エンジンで高いパフォーマンスを発揮することでも知られています。

また2006年発表のランサーエボリューションIX MRは現在でも高い人気を集めており、中古市場でも高値で取り引きされています。

エボ人気は世界中で高く、生産終了となってしまったこともあり、今後プレミアがついていくのは間違いありません。さまざまな意味で、入手しておきたいモデルといえますね。

タイプRかくあるべき車!? ホンダの傑作車!

④タイプRかくあるべき!? シビックタイプR(3代目 FD2型)

現在、シビックタイプRは2.0L VTECターボエンジンを搭載してFF最強クラスモデルとして復活を遂げています。しかし、かつてのボーイズレーサー的なテイストとは異なる、プレミアムスポーツといった立ち位置になってしまったのに、往年のファンは悲しく感じたのではないでしょうか。

2007年~2010年まで、日本で最後に販売されたシビックタイプRはFD2型。2.0L VTEC自然吸気エンジンを搭載、最高出力225ps/8,000rpm、最大トルク21.9kgm/6,100rpmという、まさにホンダVTECというべき高回転型エンジンと高いシャーシ性能を誇り、モータースポーツシーンでも活躍した一台です。

その性質上、ハードに乗られたものも多く、またカスタマイズされた個体も多いでしょう。中古市場で探す際は吟味したいところですね。このモデルもすでに10年、経過しているんですね…。

⑤ホンダの傑作!S2000

最後に紹介するのもホンダの1台、S2000です。1999年~2009年まで生産されたこのモデルは、往年のS800以来29年ぶりにホンダが作ったFRモデル。車名含め、それだけホンダの意気込みが詰まっている一台といえましょう。

初期モデルはF20C型2.0L 直4 DOHC VTECエンジンを搭載、最高出力250PS/8,300rpm、最大トルク22.2kgm/7,500rpm、というシビックタイプR以上の超高回転エンジン。9,000rpmまで許容するこのエンジンのピストンスピードは、F1エンジン並みとされており、ホンダの長年の技術の結晶ともいえるのではないでしょうか(後期型からは2.2LのF22C型となり、少しマイルドな特性になっています)。

現在S660、そして1L~1.5Lあたりのミドルサイズスポーツの発表も噂されていますが、当面、ホンダSシリーズの最高峰はこのS2000でしょう。

2005年マイナーチェンジ以降、前述の2.2Lエンジンに刷新されていますので、車齢10年以内のモデルはこの2.2L仕様ということになります。いずれにせよホンダの匠の仕事を体感できる1台、お探しの方はお早目に…といったところです。

スポーツカーが徐々に復権しつつある昨今ですが、排ガス規制に対し、ハイブリッド仕様やダウンサイジングターボ仕様などで対処しているのは現代スポーツカーの事情。真にピュアなスポーツエンジンを搭載していたモデル達を手に入れられるのは今しかない、といえるでしょうね。
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