フォードは今後日本に戻ってくるのか?

日本のマーケットに居場所を作れなかったフォード…

アバルト 124スパイダー

ドイツ御三家は、やはり長年の歴史からなる高級ブランドとしての競争力があります。これはアメリカのブランドには、残念ながらなかなか持ち得ないものといえるでしょうね。

またリーズナブルな小型車やスポーツモデルをリリースするルノーは、日産と共存して日本マーケットに食い込むことができるので、少々立ち位置が異なります。

またフィアットは、クライスラー傘下として、フィアット500とパンダというコンパクトクラスに、マツダとのコラボモデルといえる「アバルト124スパイダー」の展開など、車種を日本マーケットに適応するものに絞って展開しています。

ではフォードはどうでしょう…。

日本でフォードをイメージさせるモデルといえば、多くの方はマスタングをはじめとした大排気量のいわゆる「アメ車」を思い浮かべるのではないでしょうか。その環境性能は、かつて酷評されてきたアメリカンマッスルカーのイメージ。さらにサイズも大きいとあれば、一般のユーザーが積極的に選ぶ理由がありません。

しかし実際のところ、1.0Lダウンサイジングターボエンジン”エコブースト”塔載のフィエスタや、日本でも人気の欧州Bセグメントに属するフォーカスなど、環境性能に優れた魅力的なモデルをもって日本に乗り込んでいたのです。

あれ、アメリカのフォードって、そんなに小さい車を作っていたの?と思った方、あなたは正しい。実は、現在のフォードは、2012年に施行されたOne FORD戦略から生まれたもので、それまでのフォードはアメリカと欧州でまったく異なる車両を販売していたのです。つまり、前述のコンパクトカーは欧州フォードが設計したものなのです。

One FORDは、正しい企業の戦略として正しいものだったと思いますが、こと日本のマーケットだけを考えると、欧州フォードは切り離したまま、欧州車をアピールしたほうが、良い結果を得ることができのではないしょうか。

次ページ魅力的なモデルこそがメーカーを救う

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事

     
アヘッド Car & Motorcycle Magagine ahead archives