オフロードを走れる4WDミニバンはデリカだけ!?

デリカ D:5

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数ある4WDミニバンの中で唯一、オフロードを含むさまざまな道を余裕で走破できる性能を備えているのが、三菱のデリカD:5 4WDです。一体どんなシステムを搭載しているのでしょうか?
Chapter
初代アウトランダーをベースとするミニバン
最低地上高も大きなポイント
デリカD:5に採用されたAWC思想とは?
冬のレジャーも雪の中の通勤も安心!

初代アウトランダーをベースとするミニバン

三菱 デリカD:5は、オフロードも走れるミニバンとして独特の存在感を放ち、世界的に見てもかなり特異な存在です。

デリカD:5の前身であるデリカ スペースギアは、一時代を築いた三菱 パジェロをベースにしており、4WDシステムもパジェロと同じ「スーパーセレクト4WD」を搭載。クロカンも余裕でこなせるミニバンでした。

その後継車種として2007年に発売されたデリカD:5は、ベース車両をアウトランダーに変更し、電子制御式4WDを搭載しています。

簡単にいうと、スペースギアよりは、ややマイルドな4WDシステムで、FFを基本として路面状況や走行状態に合わせて4輪に最適なトルク配分を行う電子制御式のフルタイム4WDとなります。

パジェロのスーパーセレクト4WDと比べると、極限状態でのトルクの伝達力などに少々劣る面があるものの、三菱の豊富なノウハウが活かされたシステムといえます。

最低地上高も大きなポイント

どんなに優れた4WDシステムを搭載していても、雪や岩に車の底部分がつかえて進めなくなってしまっては、どうしようもありません。

そこで重要になるのが、最低地上高(ロードクリアランス)です。これは、タイヤを除いた車両の最も低い位置にあるパーツと路面のすき間のことなのですが、デリカD:5は210mmを確保しています。

セダンタイプの乗用車ではおよそ130~150mm、本格クロカンのパジェロやランドクルーザーでは210~220mm。デリカの最低地上高はクロカン四駆並ということになります。

ちなみに他のミニバン、アルファード&ヴェルファイヤ、ステップワゴン、エスティマは、すべて170mmで、デリカとは40mmもの差があります。最低地上高は悪路走破に非常に重要なので、悪路を走る機会の多い人はチェックしておくべきでしょう。

また、最低地上高だけではなく、凹凸の多い道を走る場合にはアプローチ、ディパーチャー、ランプブレークオーバーという3つのアングル(角度)が重要になります。

アプローチとディパーチャーは、それぞれ前後のタイヤとボディ前後端の最も低い箇所を結んだ線の角度のこと。ランプブレークオーバーは、同様に前後タイヤの間の角度のことで、それぞれ急坂や障害物を越える際に、ボディが接触するかどうかの目安になります。

デリカD:5は、これらの数字がいずれもミニバンでは例を見ない優秀なものになっています。これにより、ラフロードや凹凸の激しい不整路でも、ミニバンとは思えないほどの高い走破性を実現します。

デリカD:5に採用されたAWC思想とは?

デリカD:5にはAWC思想が導入されています。

AWCとはAll Wheel Controlのことで、ラフロードの走破性とオンロードの安定性を両立し、デリカD:5ならではの走行性能を実現するためのもの。

ダカールラリー(通称パリダカ)やWRCラリーなど非常に過酷な条件下で鍛えあげ、長い間培ってきた4WD技術を中心としたさまざまなテクノロジーにより、4輪のタイヤ能力をバランスよく最大限に発揮させる運動制御技術の開発思想です。

環状骨格構造の堅牢ボディとともに、デリカD:5のオールラウンド性能を生み出す原点といえるコンセプトです。

冬のレジャーも雪の中の通勤も安心!

デリカD:5は積雪地域ではもちろんのこと、スキーやスノボなどウィンタースポーツを楽しむ人にも心強いパートナーになってくれるでしょう。

たとえばヒーターシステムは、前席はもちろん、2列目3列目も始動から素早く暖かくなる「スタートアップヒーター」を採用しています。

4WDと相性のいいクリーンディーゼルエンジン(4WDにのみ設定)も最高です。低速でのパワフルな走りはもちろん、キャンピングトレーラーや水上バイク、オフロードバイクなどをけん引する際に、余裕のパワーを持っています。

悪路走破の機会が多くても、デリカD:5 4WDなら通勤からアウトドアレジャーまで、さまざまなシーンで心強いパートナーになりそうですね。
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