旧NSXが「日本車で唯一のスーパーカー」と呼ばれた3つの理由

ホンダ NSX 初代 1992

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ホンダ 初代NSXは1990年に販売が始まり、2005年まで生産が続きました。約15年に渡って愛されてきたNSXは「日本車で唯一のスーパーカー」と呼ばれています。NSXがこのような誉れ高い称号を持っている理由とは何なのでしょう?
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アルミ製のボディ、手作業による製造
当時の国産スポーツカーで最高峰の価格!!
目標としていたフェラーリに影響を与える
新型NSXは、2017年2月27日からデリバリー!

アルミ製のボディ、手作業による製造

NSXのトピックは、世界初のオールアルミニウムモノコックボディでした。 ボディをアルミ製にすることで、軽量かつ剛性の高いものになりますが、その分コストがかかります。アルミは、スチールよりも溶接が難しいという特徴があるため、当時の市販車では、他にこのような車はありませんでした。

またNSXの生産は、ほとんどの工程を手作業で行っており、材料コストも作業コストもかかっている車です。

当時の国産スポーツカーで最高峰の価格!!

初代販売時の価格は、当時の国産車の中で最高峰となる800万円。ユーノス ロードスター、日産 シルビア、トヨタ ソアラなど、当時スポーツタイプとして認識されていた車を上回る価格が設定されました。

それだけ高額にもかかわらず、バックオーダーが大量に発生し、なかにはホンダの北米向け高級ブランド「アキュラ」で販売していたNSXの逆輸入モデルを購入するユーザーもいたそうです。

目標としていたフェラーリに影響を与える

NSXを開発するにあたって、具体的な目標としたスーパーカーがフェラーリ 328でした。何台ものフェラーリ 328を丹念に研究、詳細なデータを採取し、いざ販売され始めると、フェラーリ328と肩を並べるほどの評価を受けることになります。

そして今度は、NSXがフェラーリに影響を与えたと噂されるスーパーカーがフェラーリから発表されます。その名は、F355。348シリーズの後継モデルで、3.5L V型8気筒5バルブエンジンを搭載しています。

30年以上のキャリアを誇る自動車ライター、ジョン・ラム氏は以下のようにコメントしています。

「NSXは非常に欠点の少ないクルマである。技術的にNSXは素晴らしく、動力性能的にも群を抜く出来だ。魂をゆさぶる走りとロングツーリングにも適した乗り心地よさの共存というカメレオン的な性格は、従来の最高級スポーツカー市場を変えた。(中略) NSXは、それまでのぬるま湯的なスポーツカー市場に活を入れ、フェラーリやランボールギーニといったメーカーに恐怖感を与えたのだ。そして数年後、我々はNSXがもたらした影響の大きさを改めて実感することになる。フェラーリがNSXに対する答えとして世に送ったF355に乗ったとき、このクルマをここまで変えさせたのはNSX以外の何ものでもないと強く感じた。NSXの存在なしに、フェラーリがここまで洗練かつ文明的になることは、多分無理だったに違いない。」(ホンダ公式HPより抜粋)

新型NSXは、2017年2月27日からデリバリー!

2005年に旧NSXの生産は終了していますが、新型NSXが2017年2月27日から販売が開始されます。

新型NSXは、卓越した運動性能を持ちながら誰もが快適に操ることができる「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを初代モデルから継承しています。

パワーユニットは、V型6気筒ツインターボエンジンとクランクシャフトと直結したダイレクトドライブモーター、前輪の左右を独立した2つのモーターで駆動するTMUを組み合わせたSPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)。

これにより、全速度域での高いライントレース性を実現。車両は、ドライバーの意志に応えるかのような挙動を示します。
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