アウディA、S、RSの違いとは?グレードヒエラルキーを考える。

「RS」はまさにエボリューションモデルの称号

アウディ RS6 アヴァント

前述のようにA、Sと明確にそのキャラクターの違いを打ち出しているのですが、更なるエボリューションモデルといえるのが「RS」です。 さすがにエントリーモデルのA1には用意がありませんが、A3からは「S」と、「RS」が存在します。

A3のパワーユニットには1.4Lと1.8Lが用意されていますが、「S3」にはS1同様の2.0Lターボを塔載、そして「RS3」にはなんと367馬力を発揮する2.5L TFSIエンジンが搭載されており、0-100km加速はわずか4.3秒と、いきなりスーパースポーツの域に入っていきます。

そして価格もやはりスーパーというべきか、A3の303万円~に対し、RS3はなんと756万円~。同じセグメントでありながら、訴求する層は大きく変えているのでしょうね。

グレードヒエラルキーを考える

このようにアウディは「A」、「S」、「RS」に明確なグレードヒエラルキーを設定しており、それは主としてエンジン排気量、出力、ひいてはクルマのパフォーマンスといったところに現れています。

現在、RSシリーズのフラッグシップは「RS7」となっており、エンジンは4.0L ツインターボ、出力はなんと605馬力、価格は1857万円~。庶民には溜息が出そうな価格ですが、当然ニーズあるからこそのグレードでもあり、こうしたハイスペックモデルを所有したい層も多く存在するのは事実でしょう。

あまり認めたくはありませんが、やはりクルマは「ステータス」といった側面もあります。欧州は階級社会から成り立っており、こうしたグレードヒエラルキーのわかりやすさ=伝わりやすさ、という点でも重要なのかもしれませんね。

一方、日本ではあまり露骨な階級社会の文化は残っていません。だからこそグレードに関してもこうしたある種、即物的表現を避けるといった奥ゆかしさもあるのかな、と感ずるところ。とはいえ、マツダやレクサスは世界戦略車をやはり英数字で展開していますし、これは前述の分かりやすさを狙ったものと考えます。

たしかに、グレードヒエラルキーというのはどんなメーカーであれ存在します。しかし、排気量の大きいハイパワーのクルマを乗っていれば偉いのか?といえば、最近ではダウンサイジングエンジンが示すように、そうした価値観はとうに終わっているとも考えます。

やはり自分のカーライフにマッチするモデルに乗るのが「幸せな選択」といえるのではないでしょうか。

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