クラウンのエンブレムはなぜ王冠?その理由と時代背景

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日本における高級車の歴史は、クラウンとともに歩んできたといっても過言ではありません。「いつかはクラウン」という言葉通り、60年以上にわたって日本人のための高級車として、車を所有する多くの人々の憧れの車であり続けています。

クラウンのフロントグリルにはCROWN(王冠)を意味する王冠マークが飾られています。これは初代クラウンから現行14代目まで変わることはありません。では、王冠マークにはどんな思いが込められているのでしょうか?
Chapter
1955年発売の初代クラウンからずっと変わらず王冠マーク
クラウンは国内専用車
クラウンのエンブレムは微妙に変化しています
初代クラウン 1955年~
2代目クラウン 1962年~
3代目クラウン 1967年~
4代目クラウン 1971年~
5代目クラウン 1974年~
6代目クラウン 1979年~
7代目クラウン 1983年~
8代目クラウン 1987年~
9代目クラウン 1991年~
10代目クラウン 1995年~
11代目クラウン 1999年~
12代目クラウン 2003年~
13代目クラウン 2008年~
14代目クラウン 2012年~

1955年発売の初代クラウンからずっと変わらず王冠マーク

クラウンのフロントグリルには、王冠マークが誇らしげに輝いています。そう、ここにはトヨタマークはありません。歴史の中で、過去にマジェスタのフロントにトヨタマークが配されたことはありましたが、原則としてクラウンのフロントグリルには、1955年発売の初代モデルからずっと王冠マークが飾られてきました。

これには様々な理由と背景があります。まず、クラウンは1955年の初代トヨペット・クラウンから完全国内生産であること。1945年に終戦を迎え、他社が外国メーカーと技術提携を結ぶなか、トヨタは独立独歩を選んで純国産乗用車であるクラウンを作り上げました。

国産量産車初の前輪独立懸架を備えたラダーフレームシャシーに、特徴的な観音開きドアを持つボディーを架装。直4 OHV 1.5リッターエンジン、油圧式クラッチ、2速以上がシンクロメッシュ機構を持つ3段ギアボックスなど、当時の日本車としては進歩的なメカニズムを備えていました。

クラウンは国内専用車

スタイリングにおいてはアメリカ車の影響を受けながらも、道路整備が未熟で国土が狭い日本の事情に合わせて最適化したクラウンは成功作となり、その後の日本人の自動車観を決定づけた車となりました。

ゼロクラウン以降、中国でも生産されているクラウンですが、原則として日本で企画、設計、生産され、日本国内で販売される車種です。そのため、世界共通のCIであるトヨタマークを付ける必要がありません。

王冠マークは、唯一無二の国産高級車という誇りが込められているといえます。

また王冠マークはフロントグリルだけではなく、ステアリングの中央に配されているモデルもあります。オーナーの目に触れる場所に王冠マークを飾ることで、クラウンオーナーになった喜びを常に感じることができるように…との思いもあったのでしょう。

クラウンのエンブレムは微妙に変化しています

さて、クラウンのエンブレム、実は初代から14代目まで全く同じではありません。最近のモデルでも微妙に異なっているのです。

モデルチェンジが行われるたびに、エンブレムの大きさが変化していることにも注目です!

エンブレムが大きくなる傾向は近年の自動車ではよくあることです。これが王冠マークとなると、迫力とインパクトがありますね!ちなみに、この中で一番王冠らしいデザインといえばやはり、初代クラウンのエンブレムでしょうか?こちらはなかなか写実的なクラウンです。

古いモデルでも決して査定がゼロにならない車…とも言われるクラウン。その耐久性信頼性は10年20年を経てもほとんど変わることはありません。

初代クラウン 1955年~

2代目クラウン 1962年~

3代目クラウン 1967年~

4代目クラウン 1971年~

5代目クラウン 1974年~

6代目クラウン 1979年~

7代目クラウン 1983年~

8代目クラウン 1987年~

9代目クラウン 1991年~

10代目クラウン 1995年~

11代目クラウン 1999年~

12代目クラウン 2003年~

13代目クラウン 2008年~

14代目クラウン 2012年~

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